- 作者: 中井久夫
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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新聞の書評欄で取り上げられて気になっていた本。
2011年3月20日からネットで無償配布されているのは知らなかった。
東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ——阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか
存在を知っていたとしてもあの日から50日後に冷静に読むことができたかは疑問。
100日が経った今,何度もうなずきながら,私もそう感じたと思いながら読んでしまった。
阪神淡路大震災と東日本大震災の共通点,相違点はなにか,まだはっきりとはわからない。
しかし,今後どのようなことを考えさせられることになるのか,震災後の組織における今までの自分の行動はどんな意味があるものだったのか,それを考えるときの導きとなる本だと思う。
朝日新聞の書評
http://book.asahi.com/review/TKY201105170209.html
書評空間:長谷正人早稲田大学文学学術院(文化構想学部)教授
http://booklog.kinokuniya.co.jp/hase/archives/2011/04/post_22.html
最後の一段落
「なお「東日本巨大災害のテレビを見つつ」という題の最初に置かれた文章は、やはりテレビを見ながら書かれたというとおり、何だか比べて読むと寝ぼけた文章のように思えて、いまの私の心にはあまり響いてこない。決してつまらないわけではないが、どこか評論家的である。これを読むと、やはり「災害がほんとうに襲ったとき」という16年前に書かれた文章が、実践のただなかで書かれた緊迫感に満ちたものであったことを改めて実感する。ぜひ昔の文章から最初に読むことをお奨めする。」
には大いに同意。