しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

ゴスペラーズ LIVE "#ライブハウスからハーモニーを"

初の無観客配信ライブ

新型コロナウイルス感染拡大を受けて2月23日の茨城公演を最後に「G25」が中止に。
7/5はツアーファイナルの予定日だった。

6/23に告知が出て、ギリギリまで悩んだのが、どこのサイトで観ようかということ。
今回は、U-NEXT、イープラスのstreaming+、Fan Streamの3社から選ぶ。
24時間のオンデマンド配信があるのだけれど、各社バラバラ。土曜日にアーカイブ配信があるFan Streamに惹かれたけれど、「全然アプリから入れない」という口コミがあり、自分の通信環境が脆弱すぎるので、お試し動画で動作するのを確認できたstreaming+をセレクト。

実際はライブ当日はヨワヨワポケットWi-Fiでは太刀打ちできず、どんどん接続者数が増えて、開始直前の2800人になったところで入れなくなったので、合計2G分追加購入をし、半分は当日観れて、半分は翌日早起きしてアーカイブで観て何とかしたという有様。
容量を0.5Gずつ追加したけど、20分足らずで🌀表示が出てくるので4回も中断して購入することに。覚悟はしてたので、なるほどね〜という感じ。今の契約プランは1日当たり◯Mという契約で、翌日になると高速通信が復活するので、オンデマンド配信を早朝に見れば対応可能なことがわかった。
streaming+のいいところは、アーカイブのときには画像のサイズを選べるところ。一番小さなサイズにしてもipadで見る分には粗いとは思わなかったのでこれで十分。音声も問題なし。
リアルタイムでは約1万人以上のファンが視聴したとのこと。どこの会社が多かったのかな?

セットリスト

01. NEVER STOP

ずっと考えてた。この配信ライブでこの曲を最初にした理由を。
今あるゴスの曲の中から選ぶんだったら、最新シングルで新たな自己紹介ソングの「VOXers」が相応しい。今回のツアーでは「VOXers」が1曲めだったし。
なぜ「NEVER STOP」なのか。
この曲は、9年前の東日本大震災の最中に作られ、震災のあった2011年5月にリリースされた。
リリース時のワタクシの感想はこちら↓

♪どれだけ越えればいいかなんて わからなくても
We never stop足跡が僕らを語るだろう
We never know決めたのさ このままLike a rolling stone
いつの日か その足跡が僕らの生きた証を語るだろう

という歌詞に励まされる。一緒に一歩ずつ自分の坂を上って行こう,と。

そして、彼らはアカペラという最大の武器を生かして、被災地に何度も足を運んで「歌い続け」てくれた。
その後も、様々な災害の被災地に赴き彼らは歌っていた。
今までは、ファンへの応援歌のように聞こえていた。
しかし、今回のコロナによる被害は大きく、実はゴス自身も窮地に追い込まれている。
どんなところでも歌えるのが彼らの武器なのに、感染拡大防止のために5人が同じ場所で歌うことができなくなり、ツアーは中止にせざるをえなくなった。実際にライブハウスでクラスターが発生するというエンタメ業界には衝撃的なこともあった。
それから4か月ちょっとが経ち、ようやく無観客ではあるけれど、5人がライブハウスで歌うことができる。
「♪ いつの日にも We never stop 歌い続けよう」で始まり「♪いつの日か その足跡が 僕らの生きた証を語るだろう」で終わる曲を最初に持ってくることで、どんなことがあっても歌い続けるんだ、そして、今日がその記念すべき日なんだという強い想いを感じる。
G25ツアーのセットリストを見て、この曲がラスト曲だったことを思い出した。意図しているのかどうか、中止されたツアーとのつながりも感じられるこの曲の位置付け。

02. VOXers

本来のオープニング曲。
ドラムがリズム隊に入るのは面白いアレンジ。ルーパー君は今回はお休み。

03. いろは 2010

本間将人さんいるならアレンジはこっちのホーンアレンジで行くよね。

04. 風をつかまえて

苗場公演から入る予定だった曲。アレンジを少し変えている。
もう1回そのアレンジで聴いてみたい。

05. 永遠に

本間さんのサックス🎷が入るアレンジが素敵✨
またこのアレンジで聞きたい。

06. 東京スヰート

鉄板ラブソングの重ね技。
東京スヰートはどんどん進化してる。DVD化希望。

07. Moon glows (on you)

あ〜今回のセットリストの中で唯一ipadに入れてない曲だったぁ。
まさかユタカfeaturing曲がこれだとはね。
ユタカウォーキング無しなのでちょいと物足りなさが…

08. Love me! Love me!

これも意外な選曲。
次の曲への前振りかな?

(追記)
「おうちからハーモニーを」で歌ったアカペラ曲をセットリストに入れたとのこと。

09. 愛の歌

定番の盛り上げ曲。
「ラララ〜 聴かせて」っていうファンの気持ち伝わったよね?

10. It's Alright ~君といるだけで~

ライブではあまり聴かないこの曲がセレクトされたのは?
「It's Alright」が繰り返されるからなのかな。

11. まっすぐな橋

「この自粛期間、コンサートができなかった期間ほど“信じて待つ”というよくある言葉がこんなに身に染みた時間はなかったと思います。今日は離れ離れの場所にいますけど、このライブができたことが大きな一歩だと思います。また皆様のところへ歌を届けに行けることを信じてこの曲を贈ります。」と村上氏の紹介を受けたこの曲。ゴスのc/wにありがちな隠れた名曲なのです。酒井氏の声が好きだわ。
「星屑の街」とセットで酒井氏セレクトのセットリスト〜スペースゴスペラーズに似たセットリストだなぁ〜くらいにしか思ってなかったけど、歌詞からゴスの想いが込められた選曲なんだと。

♪あなたはとても 遠くにいるから
ここから大きく手を振るよ
夜空へ架けるまっすぐな橋
渡って逢える日まで

元々は冒険をイメージして作られた歌詞なのに、全く違って聞こえる。
ネットのあちらという遠くにいるファンに向けて、いつかライブで逢おうねと言っているような。

12. 約束の季節

夏の野外ライブで聴きたい曲。

♪いつか言葉を聞かせて その心まで声を届けて
離れていても 二人の季節がそこにあるから
約束するよ 君と歩こう

いつも大声で歌ってたサビが心に沁みるなんてね。

13. 星屑の街

ファンに向けて歌っていた「大丈夫」は自分に言い聞かせているようにも聞こえて。
ファンから「大丈夫」って言ってあげたいもの。

MC

Twitter番組「おうちからハーモニーを」全12回について。
村上氏は通信環境が良くなくて悪戦苦闘してるのに、黒沢氏が楽々こなしてたのは北山氏の全面バックアップのおかげなのね。
元々機械に強い酒井氏はクロマキー羽織って色んな背景を映す余裕があったり、村上氏はある回はホワイトボード無くして紙に書いてたり、安岡氏は毎回シャンパンだったんじゃないか疑惑とか、それぞれの個性が出てて面白かったなぁ。

コール&レスポンス

直筆のホワイトボードを見せながら都道府県を5つに区切ってコール&レスポンス。

ご挨拶

ステージ向かって左から。
北山氏:「Love me! Love me!」の音取りを1音下に間違ったことを告白。途中で止めようかと思ったらしい。だから動揺して歌詞間違ってたんだね。
酒井氏:猫じゃらしを嬉しそうにもてあそびながら…メンバーの間にあるフラワーアレンジメントがイメージカラーに合わせてあり「俺はグリーンなんで葉物野菜みたい。」確かにグリーンコーナーは難しいねぇ。猫じゃらしを入れたスタッフはいい仕事をしてる👍
黒沢氏:「途中からお客さんの顔が見えてきた。」いいパフォーマンスだった理由はそれかも。
安岡氏:「今日から新たな旅が始まった」「失った昨日の為に今日があるんじゃなくて、新たに生まれる明日の為に今日がある」とは詩人なおことば。
村上氏:「これからもゴスペラーズ坂をしっかりと登っていきます」今年の坂は厳しかったけれど、今日は「最前席の真ん中」で細々と応援させて頂きました。