しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

東日本大震災復興支援イベント WORDS OF HOPE FOR TOHOKU vol1 supported by GIP @仙台・Rensa

行ってきました。久々のオールスタンディング。

セットリスト(ゴスペラーズ

※ 全部アカペラ
いろは
ひとり
永遠に(初めましてのお客さん向けにサビだけ)
さらば涙と言おう
あの鐘を鳴らすのはあなた
Armonia
Never Stop
終わらない世界
星屑の街

アンコール(ゴスペラーズナオト・インティライミ

Stand by Me
2組のセッション+お客さんがコーラス3パートに分かれてハモる「なりきりゴスペラーズ」あり

ナオト・インティライミ

初めまして〜
ライヴ前の日曜日の「情熱大陸」で取り上げられていたみたいで興味津々なミュージシャン。
ライヴを見た感じの印象:音楽ではない「何か」を売りにして業界に残って行きそう・・・(← ミュージシャンにこのコメントはゴメン・・・ )
音楽のスキルよりも,器用さとか面白いMCができるキャラクターとか,そういうところにインパクトがあったなぁ。
ゴスのステージを,客席フロアの一番後ろにあるPA席から見てたそうで
「こんなに笑ったライヴは初めて(「久しぶり」?かも)。」
と言ってたので,私ん中の高感度急上昇↑(をいをい)。
「音楽のことじゃないのかよぉ」とゴスには返されてたけど,君は正しい。
「5人のコンビネーションがハンパないですねぇ〜」とも(笑)。


最初のMCからゴス・酒井氏と似ているという話。
ライヴ後一緒に撮った写真をブログにupすると言っていたが,似ているかしらん?


北山氏以外のメンバーとは今日初対面。なのに,話始めて5分後にはセッションすることが決まったんだとか。「Stand by Me 」を楽しそうに歌っていたのはgood!

本日のゴスペラーズ

会場名が「Rensa」だけに,ハプニングが連鎖(笑)。

「Never Stop」

リードパートがワンテンポ入りが明らかに遅れるミス。
犯人は,「黒ぽんなんでリード歌わないんだよ。」と軽く黒沢氏をにらんでいた北山氏(爆)。
北山氏と黒沢氏の掛け合いの部分だったので,勘違いしたみたい。

最後のMCで

「黒ぽんを疑ってすみませんでした。」

と北山氏。

北山氏のミスを受けて「Never Stop」の〆に最後の歌詞をもじって,「北山の5月26日を語り続けるだろう〜」と歌っていた村上氏がグダグダになってうまく〆られず・・・ってなところを酒井氏が拾って,なんとか無事〆るなんてことも。アカペラだからこその連携プレー。

「終わらない世界」

歌いはじめる前に音叉で音出しをしていた北山氏が急に笑い出し,黒沢氏の肩に手をかける。
黒沢氏が

「その音高過ぎない?」

ってステージ本番で素のまま言ったため(を〜いっ!)。

「皆さん,『プロなのに・・・,15年もやっているのに』って思うでしょ,でもね・・・」なんて,言っちゃうけどなんか憎めない,四十路の黒沢氏。
最後のMCで

「北山の出した音を疑ってすみませんでした。」

と黒沢氏。

お客さんまで・・・

2組のステージの間にチャリティーオークション。
じゃんけんで勝ち抜いた人が,ナオトくんなり,ゴスなりのグッズをもらってその代わり好きな額を募金するというかたち。
ゴスグッズをもらった人が,ステージに上げられたんだけど,フロアから直接ステージに上がれない構造になっているので,舞台裏をぐるっとまわってきたら,途中でMC練習中の安岡氏と遭遇!?
ステージ上がる前に,安岡氏らと会釈を交わしたらしい(安岡氏談)。
お互いびっくりしただろうなぁ・・・

暴走する酒井氏

その1
最初から最後までナオトくんに似てるネタを振られる。ナオトくんのマネを試みるも,しゃべり方とかわからないから,無口になって身振り手振りで応えるパントマイム状態(笑)。

その2
TVで福田パンの話をして・・・という話をしていたところ,客席から福田パンを掲げるお客さん出現。思わず,目を輝かせて3歩ほど客席に向かって歩き出す。九州の振替公演でたんまり地元パンの差し入れがあったとか。

あの鐘を鳴らすのはあなた

いいアレンジ〜♪
「♪人はみな 悩みの中 あの鐘を 鳴らすのは あなた」というサビと「ボ〜ン,ボ〜ン」と鐘の音が高らかに鳴る最後の〆に彼らなりのメッセージが入っていたと思いました。

震災復興支援イベント

ゴスの5人の口からは「震災」「復興」という単語は一切出てこなかった。でも,
「東北には何度も来ます。」「アーティストとしてできることはします。」という言葉
この10年間全ツアー公演ソールドアウトになっているのは東北だけで,東北のファンの人には感謝しているという話
友情ソングとして「Stand by Me」や「星屑の街」を紹介していたこと,
オールアカペラというスタイル(震災直後の酒井氏宛てに音楽業界の人から「アカペラを歌うゴスならではのことができるはず」とツイートされてたのも見かけたなぁ・・・)
などなどで,僕たちは皆さんを応援してますよ,という気持ちは十分伝わってきてまして。


ナオトくんが,石巻や女川に行ってボランティアして・・・という話をしていたけど,これはごくごく普通の流れ。でも,被災地へ行って何かをしなくちゃと思ったその気持ちは有難いけれども,正直,ライヴ中に震災の話をされると現実に引き戻され,あの地震後の混乱期を思い出してしまって・・・
震災関連の話題を表立っては避けたように見えたゴスのスタイルは有難かった。
いつものライヴと同じように笑って歌って感動できることが有難かった。


ナオトくんなりの誠意はわかるんだけど,「テレビで見ているよりも悲惨な状況で・・・」なんて言われると心がザラついちゃうの。
なんだろな,あの違和感。
復興支援ライヴであっても,アーティスト自身が被災地行って歌いました,そしたらみんなが笑顔になってくれて,音楽の力ってスゴイですね,とか語っちゃうのはなんか違うって気がするの。
playする側ではなく,オーディエンスがそう受け止めることには違和感を感じないんだけど・・・
ただ,これは私の感じ方であって,受け止め方は人それぞれだと思う。

ナオトくんとゴスの全く違うアプローチを見て,復興支援ライヴって結構難しいなぁ・・・と

すごく笑えた楽しいライヴだったけど,なんか心にひっかかりを感じたものもあった,そんなライヴでもありまして。