しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

1,2,3 for 5

1,2,3 for 5

1,2,3 for 5

コレがゴスペラーズだ!


なんでゴスペラーズのファンなの?って聞かれたら、まずはこれを聞けって差し出すシングルの1枚になりそうな予感。
ヴォーカルグループ・ゴスペラーズのちょっとした歴史が詰まった1枚とも言えそう。


大きな声で言えないけれど、「Platinum Kiss/陽のあたる坂道」以来、久しぶりにきちんと(苦笑)予約して買いました。

#1 1,2,3 for 5(作詞・作曲:酒井雄二、編曲:YANAGIMAN)

ライブで御披露目されたときに拍手喝采で迎えられた曲。
ゴスマニア倦怠期の特効薬は、やっぱり「酒井雄二」だなぁ・・・(苦笑)。


映像付きで見ないとホントのカッコよさがわからないのがちと残念なような。
映像はこちら↓


伝統的なヴォーカルグループへの憧憬と敬意溢れるゴスペラッツでの活動がいずれ、ゴスの新曲に還元されるんじゃないかなぁ…と期待はしていたんですが、とうとう来ましたね。


デビュー当時から「永遠に」でブレイクするまでの間、あちこちで自分たちは「コーラスグループ」でなくて「ヴォーカルグループ」である、という自分たちのスタイルを説いて回っていた彼ら。
「どうして顔を黒塗りにして、白手袋をはめて歌わないの?」
と、シャネルズやラッツ&スターをイメージした質問と「闘ってきた」彼らは、オールドスタイルなヴォーカルグループ曲を作ることを意識的に避けてきたような気がしてた。
僕たちはそんな古いことをやろうとしているわけではありませんよ、と。


ようやく「どうして顔を黒塗りにして、白手袋をはめて歌わないの?」という質問と闘わなくてもよくなったし、オールドスタイルな楽曲を「斬新でかっこいい!」という反応が出るくらい「今」の音として自信を持って表現できるようになったということで今回のシングル曲になったなのかなぁ・・・
そして、そんな自信を持たせたのは、間違いなく、ソリッドな楽曲を待ち続けた「ゴスマニア」なんだと思う。
その期待に応えて彼らはやってくれたなぁ。

#2 終わらない世界 2009

パブロフの犬みたいに、イントロ聞くと演歌歌手ばりにキンキラキンの衣装を着てステージからせり上がってくる5人の姿が目に浮かんでくるんですが(笑)。いかん〜
10周年記念ツアー「G10」から使われているアレンジをベースにリニューアルしてCD音源に。
オリジナルver.はアカペラ+パーカッション、ライブでは長らくアカペラ(酒井氏のヴォイスパーカッション付き)で歌うことが多かった曲。


今回のc/wになった経緯とかは全然知らないのですが、この曲は選ばれるべくして選ばれたような気がする。
初期ゴスのヴォーカルグループらしさ全開の曲だもの。


この曲が発表されたのは1997年。
その年のヒット曲をちょっと調べてみたんですが、「硝子の少年」(Kinki Kids)、「HOWEVER」(GLAY)、「CAN YOU CELEBRATE?」(安室奈美恵)、「WHITE LOVE」(SPEED)など。
これらのヒット曲と比べて、どれだけ地味に聞こえていたか想像はつくもの。
でもゴス的には「これで売れる!」と自信満々。名古屋だったかのローカル情報番組にゲストで出たときに「プログレプログレッシブ)・アカペラ」なんて言っている映像を見たことがありまして。
ただ現実は厳しくオリコン64位が最高。
どうしてもテクニックを駆使したアカペラなので「ヴォーカルグループ・マニアさん、いらっしゃい。」になってしまう。
そのマニアっぷりがたまらない、という人もいるんでしょうけど、いかんせん地味だしライブハウスサイズ向けの曲だったんですよね。


それが、今回のリメイクで見事、華やかで洗練されててスケールがあるアリーナ公演用の曲に変身。でも、コーラスの複雑さはそのまま。それを涼しい顔で歌うというのがいいわけで。

#3 I’ll Make Love To You

デビュー時からよくカバーしていたBoy Ⅱ Menの曲。
「終わらない世界」とともによくイベントでアカペラで歌っていたので、これも選ばれるべくして選ばれた曲かなぁ…。
デビュー当時は、ダークダックスとかボニージャックスとかのおじさんのやるようなコーラスグループじゃなくてBoy Ⅱ Menみたいな若者によるかっこいいヴォーカルグループを日本でもやりたい、なんて言っていた彼らにとっては、特別な思いのある曲だと思うので。


いろんなイベントでのこの曲のカバー音源を聞いていたので、頭の中ではリードは黒沢氏とイメージがあったんですが。
いやいや安岡氏のあの「甘えんヴォイス」*1で始まるとは。
目が覚め、腰が砕けましたわぁ(苦笑)。
黒沢氏のダンスと安岡氏のリード、「それ、カッコいいの?」とツッコミを入れたくなるということで同じものを感じるのですが。
これも変わらぬゴスらしさっちゅーことで。


コレもゴスペラーズだ!


・・・とほほ。

*1:←あえてこの言葉を使ってみる