- アーティスト:ゴスペラーズ
- 出版社/メーカー: ソニーミュージックエンタテインメント
- 発売日: 2004/11/17
- メディア: CD
disk1
Promise-a cappella- /作詞:近藤聖子 作曲・編曲:鈴木三博
侍ゴスペラーズ /作詞・作曲:村上てつや 編曲:村上てつや、DJバリ"K"〜ん
Atlas /作詞:山田ひろし 作曲:酒井雄二、田辺恵二 編曲:田辺恵二
終わらない世界 /作詩:安岡 優 作曲・編曲:村上てつや
愛の歌 /作詩:安岡 優 作曲:黒沢カオル 編曲:金子隆博
靴は履いたまま /作詩:安岡 優 作曲・編曲:田辺恵二
あたらしい世界 /作詞:康珍化 作曲:北山陽一 編曲:藤井丈司
熱帯夜 /作詩:安岡 優 作曲:黒沢 薫、北山陽一、妹尾 武 編曲:田辺恵二
シークレット /作詩:安岡 優 作曲:村上てつや 編曲:田辺恵二
永遠に /作詩:安岡 優 作曲:妹尾 武 編曲:Bryan-Michael Cox
月光 /作詩:安岡 優 作曲:北山陽一、田邉香菜子
one more day /作詞・作曲:黒沢 薫 編曲:北山陽一、黒沢 薫
告白 /作詞:村上てつや、山田ひろし 作曲:村上てつや 編曲:K-Muto [SOYSOUL]
disk2
ひとり /作詞・作曲:村上てつや 編曲:村上てつや、北山陽一
東京スヰート /作詞・作曲:村上てつや 編曲:村上てつや、宮田繁男
約束の季節 /作詩:安岡 優 作曲:北山陽一、橘 哲夫 編曲:K-Muto [SOYSOUL]
誓い /作詩:安岡 優 作曲:黒沢 薫 編曲:K-Muto [SOYSOUL]
砂時計 /作詩:安岡 優 作曲:安岡 優、北山陽一 編曲:北山陽一
get me on /作詞:山田ひろし 作曲:酒井雄二 編曲:K-Muto [SOYSOUL]
星屑の街 /作詩・作曲:北山陽一、安岡 優 編曲:北山陽一
いろは /作詞・作曲・編曲:酒井雄二
full of love /作詩:安岡 優 作曲:黒沢 薫、村上てつや、松本圭司 編曲:K-Muto [SOYSOUL]
新大阪 /作詞:村上てつや 作曲・編曲:村上てつや、妹尾 武
街角-on the corner- /作詞:相田 毅 作曲:岩田雅之 編曲:野崎良太 [Jazztronik]
コーリング /作詞:村上てつや 作曲:村上てつや、妹尾 武 編曲指揮:清水信之
ミモザ /作詩:安岡 優 作曲:黒沢 薫、佐々木真里 編曲:清水信之
作曲者ランキング
1位 村上てつや〜9曲
さすがリーダー。
3位 妹尾武〜4曲
実は「永遠に」だけではないんです。
5位 安岡優&田辺恵三〜各2曲
作曲も北山氏との相性がいいのかな?>安岡氏
初期はお世話になりました>田辺氏
作詞者ランキング
1位 安岡優〜13曲
予想通りのダントツで圧勝。なんといっても作「詩」家ですから。
2位 村上てつや〜6曲
作詞を作曲と一緒にするからかな?
3位 山田ひろし〜3曲
どの作品も印象に残る詞なんですよね。さすがはプロの作詞家。
編曲者ランキング
投票結果から見る「典型的なゴス曲」とは?
分析を単純に組み合わせると・・・
「村上てつや作曲&安岡優作詩&村上てつや or K-Muto編曲」
ということになりそう。が、それに当てはまる曲は「終わらない世界」と「full of love」
ぐらい。ただ「full・・・」の方は黒沢氏がメイン作曲だったはず。
「村上てつや作曲&安岡優作詩」という条件にすれば、上の2曲に加えて「シークレット」が入ってくるだけ。これら3曲を上げても「これがゴスの代表曲?」と首をかしげてしまう。
よくよく見るとこんなことが判明。
1 村上てつや作詞&作曲の曲
村上氏は自作曲の作詩を安岡氏にお願いすることは少ないので
「村上てつや作詞&作曲」
という条件にすると、作曲が共作の曲を含め、なんと!収録曲は6曲。それはこちら↓
「侍ゴスペラーズ」「告白」「ひとり」「東京スヰート」「新大阪」「コーリング」
どれも独特のソウルフルなグルーブを持ち、新しい驚きを与えてくれた曲ばかり。うんうん、これならゴスの曲って感じだぞ。ある面では「ゴスペラーズ曲」=「ソウルフルな村上てつや曲」と言えるわけですね。
2 北山陽一作曲&安岡優作詩の曲
このコンビによる曲は、5曲(共作含む)と村上曲と数は負けてない。それはこちら↓
「熱帯夜(※共同作曲者黒沢氏)」「月光」「約束の季節」「砂時計」「星屑の街」 。
この中では「熱帯夜」が異色だけれども、そのほかは複雑なコード進行が美しく響く、硬質でメロディアスな曲が勢ぞろい。うんうん、これもゴスの代表曲と言えるぞ。
歌詞は、同じ安岡作詩でも、黒沢曲よりも北山曲の方がファンタジー度が高めな感じですかね。
別の面では「ゴスペラーズ曲」=「美メロで爽やかな北山&安岡曲」とも言えますねぇ。
3 黒沢薫作曲&安岡優作詩の曲
このコンビも同じく5曲。こちら↓
「愛の歌」「熱帯夜(※共同作曲者は北山氏)」「誓い」「full of love(※共同作曲者は村上氏)」「ミモザ(※共同作曲者は佐々木真里、ただし、ボーナストラック)」
特徴は耳に馴染みやすい直球バラード、かつ黒沢氏の高音域がクローズアップされる曲が多い。ゴスペラーズをあまり聴いたことのない人がイメージする「ゴスペラーズらしいバラード」が多いかも。「誓い」「ミモザ」は意外と結構好評だったし。
ただ、同じ安岡氏作詩曲でも、トロトロに甘い歌詞が付くのは北山曲よりも黒沢曲の方が多い傾向があるような。
「ゴスペラーズ曲」=「直球ラブバラード黒沢&安岡曲」、確かにね。
4 酒井雄二作曲の曲
今までの組み合わせと次元を異にする貴重な存在が3曲。
「Atlas」「get me on」「いろは」
いずれもちょっと硬派でクセモノ揃いだけど、一部のゴスマニアからは熱狂的な支持がある曲たち。
「ラヴバラード漬けが原因のゴスマニア倦怠期の特効薬には酒井雄二」と思ってますので、3曲しかないとはいえ、いいバランスで入ってきたのではないかと。
こういう曲がなかったら、「ただの綺麗にハモッてますねぇ。」と言われるだけの意外性のないグループになっていたような気がします。
「ゴスペラーズ曲」=「硬派&クセモノ酒井曲」、これもないとゴスじゃない。
ちなみに、「get me on」のようなオトナの愛の世界を描き、密かに「おこちゃまキラー」と呼んでいた山田ひろし氏の詞の世界と相性がいいのは昔からだったのね<「Atlas」