しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

The Isley Brothers@SHIBUYA-AX(2001/12/6)

しばらくR&B,ソウルなどのブラックミュージックからの話題から遠ざかっていたので,秋の夜長に聞いてみるのもいいかも・・・と思ってまずはこのグループから。


※この記事は以前自分で書いていたネット日記に手を入れたものです。


ライブに行こうと思ったきっかけ

アイズレーと言ったら「Between The Sheets」しか知らなかった当時。
翌年の2月までという期限付きで一時的に東京に住んでいたこの頃。
そろそろ東京生活もお仕舞い。海外のアーティストを見るチャンスも東京と引き払ってしまえばなかなかないかも・・・
しかも、(当時かなりはまっていた)Skoop On Somebody(略してS.O.S.)がオープニングアクトをするっていうじゃない。
ってことでチケ代7500円を出すのに相当悩んで最後はえい!と気合で行くことに。


(←BLUE NOTEをチェックしておけばもっと海外アーティスト観られたのにな・・・と今にして思うけど,その当時はこれさえも清水の舞台から飛び降りるぐらいの気持ちだったんよねぇ。)


とりあえず予習をせねばということで最新作「eternal」

Eternal

Eternal

を購入。なんだか今まで聴いていたR&Bとは違って随分ロックな感じがするぞ。
ちょっとついていけるか,心配。

開演前

いつもライブ会場に行って気になってしまうのはそのときのお客さんのタイプ。
この日はブラックミュージックの大御所のライブということで、ソウル好きのかっこいいお兄さま、お姉さまが結構いてオトナな雰囲気。
ん〜,やっぱり,場違いか・・・ちょっと緊張。


開演するまでの間,近くにいた,いかにもSoul Sister!というオーラが出まくっているドレッドヘアお姉さまとそのお知り合いの年下の男性との会話が何の気にしに聞こえてきた。
そのお姉さんかそのお友達だかがスティービー・ワンダーの弟とロス在住中に付き合っていたことがあって、誕生日プレゼントにスティービーかその弟に人形をもらったんだとか・・・
知り合いがさぁ〜っていう調子で話ししていたけど、スティービーさんですか!!
世間って狭いねぇ〜
思わず,その2人の会話を聞こうと耳をダンボになってしまったのはいうまでもなく。
そのお姉さま曰く,ロナルド(・アイズレー ボーカルの人ね)もおじいちゃん(当時60歳ちょっとぐらい)だからライブは1時間ぐらいしかやらないっていうお話には納得。

オープニングアクト

S.O.S.登場。ボーカルTAKEさん曰く「東西エロエロ対決」なんだって・・・


いつものイベントライブと同じ感じだったけど、前座で5曲30分っていうのは結構長くないかい?メインよりも長かったらどうしよーと思うぐらいの長さで。
何やったっけ・・・確か「Key of Love」をやったのは間違いないけど。
←2daysだったんだけど,もう1日はTinaだったらしい。それも観にいけばよかったよ・・・

本編

舞台のセッティングで30分間待たされる。オールスタンディングなので,ちょっとお疲れモードのアタシ。
やっと20:00に主役登場!(スタートが19:00だったかな・・・)
ロナルドは、白のスリーピース+ハット、左右に4名の美女ダンサーを従え、手には柄の部分に豪華な金細工が施されたゴージャスなステッキ
こ、これがゴスペラーズ黒沢氏が某雑誌の取材中,「ソウルとかR&Bのジャケットに,ステッキが使われているから。」とスタッフの制止も聞かずに買いに走ったというエピソードの元ネタステッキかー!と思うゴスマニアがここに一人。
本物は似合ってた。まだまだですな、黒ぽん(笑)*1



さて,オープニングナンバーがいきなり「Between The Sheets」。
直球ストレート。
ダンサーのおねぇさんたちの衣装は下が水色のランジェリー風の衣装に同じ色の超ミニの薄手のひらひらの上着を羽織っていて,上着の裾から両手の指に糸が繋がっていて,手を動かすたびに裾がヒラヒラするから,下がチラチラ見えちゃうかなりせくすぃ〜な衣装。
お子ちゃまには,いきなり刺激が強い濃厚なソウルの世界を見せられて頭がクラクラに。
もう降参です。すいません。許してください。←何を?(笑)



「3m以内の女性は妊娠する」がキャッチフレーズだったS.O.S.,アイズレーとの「東西エロエロ対決」が勝負にならんくらい,あっさり系に見えたもん。
1曲目にして勝負あった〜!



当時アイズレーの曲を全然知らなかったので,その後ネットで調べたんだけど,セットリストはよくわからない。
ただ,どうも'70年代の曲(一番アイズレーがブレイクしたいたころ,多分,

3+3

3+3

の名曲たちとかやったんだろうなぁ。)と最新盤「eternal」からの曲と結構いろいろやったようで。
そのときはアイズレーの曲全然知らなかったから、あとでいろいろアルバムを聞いて知らなかったことが悔やまれて。


ロナルドのファルセット、さすがに年なので全盛期と比べれば・・・だけど、なんでこんなに色気のある声がでるのかというぐらい素晴らしかった。
弟アーニーのギターソロ,ギターを首の後ろに担いで弾いたり、ピックを口で持ったり芸達者ぶりを見せていて、すごいなぁ〜と。
伝説的ロックスターのジミ・ヘンドリックスの直伝のアーニーのギター、全然アイズレーわからない素人でもその凄さはわかると思うな。ギターがないているのよぉ。


そして,バックは次の年デビュー予定という3人姉妹のジャンセン・ガールズのコーラス。
さすがに本場の人の人たちなので,ものすごく迫力あるコーラス。


途中,「アリーヤに捧げる」といって彼女がカバーした「(At Your Best)YOU ARE LOVE」*2を歌っていたらしい・・・
全然気づきませんでした。ってその頃は飛行機事故で亡くなったアリーヤがあんなに凄い歌姫だと知らなかったし。


後半はターンテーブルも出てきて今どきの最新のサウンドに。
60歳になってもこんなにガンガンいけるってこの人は化け物だなぁ〜と思って迫力に押されぱなしの約90分。


本場のソウルミュージックのライブにただただ驚くばかり。
思い切って行ってよかったという部分と、ソウルミュージック、アイズレーを知った今行ったらもっと楽しめたのにという後悔の部分とがない交ぜになっていて。


ところで当時奥様だったアンジェラ・ウィンブッシュは来ていたのかしら?いたという話もあればいなかったという話もあって。
コーラス隊でものすごく飛びぬけてうまい人がいてロナルドとデュエットしたり、衣装も他のコーラス隊とちょっと違うなど、やや特別扱いされていた女性がいたのですが、その人がアンジェラなのか・・・とも思ったりしてまして。誰か教えて欲しいなぁ。


あ,最後の呪文を唱えなければ・・・
Amazonギフト券欲しい!

*1:ちなみに,その買ったステッキを持って初武道館ライブのときにリムジンで会場に乗り付けていたっけ・・・。

*2:彼女のカバーがとってもいいのよねぇ。