しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

Love Notes

Love Notes

Love Notes

曲に対して、というよりもラブ・バラード・コレクション・アルバムを出したという企画に対して高く評価してまして。
残念ながらこのアルバムが出なければ、ゴスは今のような地位は築けなかったかと。「永遠に」&「ひとり」ヒット後に、これでダメ押しっていうしつこさ(苦笑)がよかったんでは?
ゴス史上初めてオリコン1位となり180万枚のセールスを記録。それと同じくらい注目すべきは
オリコン登場回数45回
10ヶ月も売れ続けるアルバムっていうところが凄い。(ま、中島みゆきさんの「198週」っていうお化け記録もあったりするとその凄さがわかんなくなっちゃうんだけど・・・)

このアルバムの成功の秘訣は・・・

1 ベストアルバムではなく「ラブバラードコレクション」

「永遠に」が出るまでは
ゴス=明るく元気にポップ
というイメージ戦略(?)だったため、ラブバラードは従たる存在に。
その証拠にLNに収録されたシングル曲(カップリングを除く)は「永遠に」発売前の収録曲11曲中わずかに3曲。しかも2曲は再録。リマスターされただけでほぼそのままの姿のラブバラード曲は「あたらしい世界」1曲のみ。
①「熱帯夜」発売時に「さよならゴスペラーズ」と言わなかった、明るく元気でポップなゴスが好きな「Vol.4」以前のファン
②ソウルフルでファンキーなゴスが好きな「FIVE KEYS」以降のファン(←アタシはこっちだ)
どちらもマニアックかつマイナーな音楽ファン。「永遠に」までゴスがブレイクしなかったのもファン層を見ればわかるような。
LNはそういうゴスマニア達に人気の、「侍ゴスぺラーズ」「終わらない世界」などアップテンポ曲が収録されず、「ラブバラード」一本槍。そのため、発売当時は「私の知っているゴスはこんなんじゃない。」という不満も出てきたりするのだが。
だが、レコード会社は「永遠に」「Soul Serenade」のロングヒットを受け、世間一般はゴスの歌うラブバラードを求めていると判断。過去の名曲を発掘し、それが成功。
LNの大ヒットのあと、雨後の竹の子のようにこの手のバラードセレクションアルバムが出るようになったりもしたのだが。
もし、G10のようなベスト盤をこの時点で出していたらかなり散漫な内容になったに違いない・・・もし、「永遠に」が売れなかったらそういうベスト盤が出されていた可能性もある・・・おそろしや。

2 「再録」

どちらも1stアルバム収録されていた2曲を再録。
「Promise」はライブの要の曲としてよくセットリストに入れられていたのでCDよりもライブの方が断然よかった。そのため再録は当然の選択。
意外だったのは「U’ll Be Mine」をacoustic versionで再録したこと。
オリジナルはポップな若々しさ溢れる曲で大分イメージが違う。しかし歌詞が結構大人びていた。その世界は捨てたもんではなかった。それにゴスが今のメンバーになって初めて作った曲ということも再録の理由なのか。再録の理由はいろいろあるだろうが、再録によってこの曲の魅力を発見した。それまではあんまり好きな曲ではなかったので。

3 リリースの時期

もちろん狙っていたとは思うが絶妙としかいいようがない。「ひとり」でゴスに知名度が上がりもっとゴスの曲を聴きたいという世間の要求にタイミングよく応えていた。

4 「Promise」

曲の良さはもとからゴスマニアにも知られていた。でもあまりにもライブでやり過ぎて飽きられていた感あり。
PVは記念すべき出来。特に黒沢氏が。「あたらしい世界」以来の麗しさ。安岡氏のサングラスは突っ込んであげた方がいいのだろうか?(笑)


Promise-a cappella-〜(1st sin.1st alb.「The Gospellers」収録 )

ライブではアカペラでやることが多いのにも関わらず、デビュー当時アカペラが世間に馴染みがなかったためアカペラver.で収録されなかった。「ひとり」のヒットでアカペラが世間に認知されたため改めてアカペラver.で再録。

永遠(とわ)に(14th sin.,6th alb.「Soul Serenade」収録)

NO MORE TEARS(3rd alb.「MO' BEAT」収録)

失礼ながら、LNで良さを発見させていただきました。オリジナルよりもリマスターされたことで音がクリアになりメロの美しさが強調されたのではないか、と。

八月の鯨(4th alb.「Vol.4」収録)

メロも歌詞も複雑で頭に入りにくい。北山氏が絶賛しているが、PVの良さ以外はちょいとわかりかねるところもありまして・・・すみません>村上氏

U’ll Be Mine(acoustic version)(2nd sin.1st alb.「The Gospellers」収録 )

AIR MAIL(6th sin.「待ちきれない」収録」)

これが入っているのを見て、思わず「スタッフ、わかってるじゃん。」何かとファンに批判されているレコード会社、でもこの選曲はアタシの評価にはプラスなんですわ。

t.4.2.(3rd alb.「MO' BEAT」収録)

t.4.2.=tea for you(あなたとお茶する)という意味。
今では聴けない貴重な爽やか&若々しいでもちょっと拙い酒井氏のクリアボイスが堪能できます。そのときしか出せない魅力ってあるんだなぁ・・・(遠い目)青春の甘酸っぱい想いがします。黒沢氏もあっさり歌っているんだよなぁ。今はこういう曲は歌えまい。結構好きなんですが。

渇き(4th alb.「Vol.4」収録)

黒沢氏がR&Bを意識して作った曲。今の黒沢曲に通じるものが。でも黒沢氏、村上氏ともあっさりとした歌い方。あんまりインパクトというよりクセがないので地味な曲だなぁ〜と思っていた。でも歌詞がいいんですわ。でも地味だ。売れないミュージシャンが作る「いい曲」感がたっぷり(・・・うううう(泣))。アレンジがイマイチ。

LOSER(5th alb.「FIVE KEYS」収録)

このリズム感が好きで。「スタッフ、わかってるじゃん。」曲その2。でも一般の人はこの曲の良さがピンとこないんだって・・・(ううう)わかってぇ〜

I LOVE YOU,BABY(5th alb.「FIVE KEYS」収録)

バラードの名手中西圭三氏作曲。バックのトラックも好きだしいい曲なんだけど、これ入れるなら「逃飛行」入れて欲しかった・・・でも他とのバランスからするとこの曲の温度がギリギリなのかも。「逃飛行」は温度が高すぎるのは確かで。
安岡氏がアイドルから大人の男性になったとも言える曲。まだそんなにバタ臭くないです・・・(笑)

あたらしい世界(5th alb.「FIVE KEYS」収録)

文句なく名曲。シングルにもなったのに、売れなかったんだよね。売れてもよかったのに。あまりにも真正面に名曲だったから売れなかったのか。このアルバムに入ってその良さが認識されたら嬉しいなぁ。ベストオブPV。黒沢氏が最高に麗しいです。北山氏が怪しいです(笑)。一青ちゃんが大きく関わったということで一青ちゃんデビュー後に再度クローズアップされたりもして。

カーテンコール(3rd alb.「MO' BEAT」収録)

これを入れたのが意外。でもこれで終わりにするという位置取りはナイス。ひとりと位置交換したらもっとナイス。「ひとり」っておまけっていう位置づけだからなんだろうけど、やっと「カーテンコール」で眠れたのに「ひとり」で起こされる感じで変。

ひとり(16th sin.)

リリースのタイミングから当然収録。それが不幸を招いた。なぜってゴスマニアからは聴き飽きたと言われ続けて、「FRENZY」に入れられたときには、「LNに入っているからいらん」と見向きもされず、飛ばして聴かれる曲(って飛ばしているのはアタシだ(苦笑))になってしまったから。