チーム・シャンペリー躍進
2022年は,ステファン・ランビエールコーチ率いるチーム・シャンペリーの活躍が目立った。
2021年〜2022年シーズン
1月 デニス・ヴァシリエフ選手 ヨーロッパ選手権🥉
3月 宇野選手 世界選手権🥇
2022年〜2023年シーズン
11月 グランプリシリーズ・MKジョン・ウィルソン杯(英国)
デニス選手🥉、島田高志郎選手・4位
12月 グランプリファイナル 宇野選手🥇
全日本選手権 宇野選手🥇& 島田選手🥈
ランビ先生のコーチングを興味深く見た1年。
宇野選手への試合後のコメントが熱くて、求める水準が高かった。
その期待に必死に応えた宇野選手の成長過程を見守った2021年〜2022年シーズン。
2021年全日本:ゼイゼイ言ってるフリー演技直後の「疲れてないでしょ。」
←もっと燃えるような演技を、とご不満そう。
北京五輪:「僕の(振り付けた)フリーじゃない。」
←「ボレロ」の最後のステップシークエンス(バテバテでした)にご不満
世界選手権のメダリスト記者会見:「これからもハードワークして行くんだよ。」
コーチとして初めて世界のトップを取りに行ったオリンピックシーズン。
2019年のロステレコム杯(ロシア)のときの慈愛に満ちた感じとは打って変わった、鬼👹コーチ振りに、2度も世界王者🫅になったランビ先生の凄みを感じましたねぇ。
そういえば…
2006年のトリノ五輪から2007年の世界選手権あたりの試合の映像を見ると、ランビ選手の顔付きは神経質そうで険しくピリピリしてる😤
それもそのはず。銀メダル🥈取った2006年トリノ五輪の最終グループって誰がいたかというと…
ランビ先生のほか、エフゲニー・プルシェンコ、ブライアン・ジュベール、ジョニー・ウィアー、ジェフリー・バトル、高橋大輔くん。
ここに世界王者が5人😱‼️
熾烈な男子フィギュア界で戦ってたから、文字通りハードワークしてたんだろうし、いざ試合となればメラメラと闘志を燃やしてた🔥❤️🔥🔥はず。
だから、燃え尽きちゃったりもしてるんだろうけど。
一旦怪我を理由に引退。からの2010年バンクーバー五輪で復帰。
このときは、最後の五輪だと決めてたそうで、優雅なプログラムを携え穏やかな顔付きだった。このときのランビ先生の麗しさは記憶に残ってる。
ってことは、ランビ先生自身も世界のトップレベルで戦っていたときのように燃えた🔥1年だったのでは?ならば、あの👹コーチぶりに納得。
テッペン取るためのプログラムが、
- 最高難度の4回転4種類5本のジャンプ
- ラストに超絶難しいステップシークエンス
二つ目のこだわりを譲らないのがフィギュアスケートの芸術性を重視するランビ先生らしい。
エキシビション(「アメリ」かな?)で高橋大輔くんがランビ先生に振り付けしてもらったら、左右同じだけツイズル入れられて大変そうに見えた(どっちかは苦手っていう選手が多いのに)って荒川静香さんが言ってたことあった。ランビ先生からすると「そのぐらい当たり前」のレベルが高いだけかもしれない。
それにしても五輪シーズンに高難度プログラムに挑戦させるってリスキー。完成度低かったら結果出ないので。実際、オリンピックのときは未完成だったし。
コーチとしての経験が若く結果を確実に出さないといけないという囚われがなく、スケーターとしてはバリバリ滑ってるコーチとすでに世界トップの技術力のある選手という組合せだからこそたどり着いた、世界選手権での演技なのかなぁと。
あれで一皮剥けた感じですもんねぇ。でもって未だ進化中。
世界のトップを狙える宇野選手を指導することで、ランビ先生もコーチとしてのステージが上がり、それがほかの教え子二人の指導にもいい影響が出ているかも。
全日本選手権の後のインタビューで、島田選手はステファンコーチから、「2人の公式練習がハイライトだった。」と言われたそうで。
教え子2人の自立した練習振りを見て喜んでいたらしい。
なんて素敵なコーチなんだろう。
宇野選手のフリーがどこまで進化して行くのかまだ楽しみが残ってる。
12月までのベストはGPFのとき。背中から天使の翼が見える神演技だったけど、まだ伸び代がある。
世界選手権で4T・3Tがキチンと入るかが注目ポイント。高難度ジャンプと芸術の調和の極みを期待。
2023年もどう進化してくのか楽しみ。
そのほか目の離せない男子選手が続々。
島田選手はもちろん、三浦佳生選手、友野一希選手、佐藤駿選手もチェックしていきますよ。
鍵山優真選手の怪我からの復活も祈ってます。