深夜24時30分からの再放送。見逃してたから再放送は嬉しい。
前回の短縮版と受ける印象がずいぶん違う。
中断してた「ホモ・デウス」をやっぱり読まないとなぁ。
4／7収録。言及されている内容がその後の現実を言い当てているかのよう。
いま歴史の変化が加速する時代に突入しようとしています。次の2～3か月で、私たちは世界を根底から変える壮大な社会的・政治的実験を行うことになるでしょう。一つ簡単な例を挙げましょう。私の大学では過去20年間、一部のコースのオンライン化を検討してきましたが何も起こりませんでした。ああでもないこうでもないという反対で何もできなかったのです。それが今回は1週間でオンラインに移行しました。私たちはこの実験から多くを学びました。この危機が終わっても、元の姿には戻らないでしょう。何かが進歩すれば何かが消え危険にさらされる。それも現実です。
職場に行って仕事をする。学校に行って授業を受ける。
そういう当たり前のことがどうなるのか。
ウイルスの流行だけに関心を持つべきではないと皆さんに言いたいです。『今日は感染者が何人だった』、『病院に何台の人工呼吸器がある』。こういう話は重要ですが、政治状況にも焦点を当てるべきです。
いま政府は数十億・数兆ドルもの規模のとても重大な決定を下しています。パンデミックが終息して新しい秩序が定着した時に、現在の決定を変えることは非常に難しいでしょう。(中略)いま政治家は、経済、教育システム、国際関係のルールを根本的に書き換えるチャンスを握っています。私達には多くの選択肢があります。正しい選択をすることを願わずにはいられません」
3行目以降は前回は編集でカットされてたところ。
編集されて民主主義のあり方の話をつなげていたけど、今下された決定は不可逆的という指摘は重要。
一人に強い権力を与えると、その人が間違ったときにもたらされる結果ははるかに重大なものになります。独裁は効率が良いし迅速に行動できます。誰とも相談する必要がないからです。間違いを冒しても決して認めず隠蔽します。メディアをコントロールしているので、隠ぺいするのが簡単だからです。ほかの手法を試すのでなく、間違いをさらに重ねて責任をほかの人に転嫁します。そうやって、ますます権力を強化していきます。そしてさらに間違いを重ねて行くのです。民主主義に大切なのは、政府が間違いを犯した時に自らそれを正せるか、あるいは政府が間違いを正そうとしない時に、それを制御する別の力が存在することです。
ここは前回でも放映してた部分かな？
ここ1〜2週間の国会の動きと照らし合わせると、前回見たときと響き方が随分違う。
コロナウイルスの流行が、監視の歴史を大きく変える分水嶺となり得ます。
２つの理由があります。第一に、今回のパンデミックから多くの国が大規模な監視システムを導入する可能性があることです。(中略)
第二の大きな変化は、監視のあり方が変わるということです。これまで政府や企業は、主に皮膚の上で起こる情報を集めてきました。どこへ行くのか、何を読むのか、誰と会うのか、そういった情報です。しかし今は、皮膚の下で起こることにより大きな関心を向けています。私の体温、血圧などから私の体の中に入り込もうとしているのです。これには危険が潜んでいます。体内の現象に関する情報を集めるための、新しい大規模な監視システムが導入されれば、政府や企業が私たちについて、私たち自身よりもよく知るようになります。あなたが私の体内を監視できるなら、私の感情を知ることができるようになるのです。私についてすべてを知ることができます。
第二の変化は前回カットされた部分。技術的には可能になってるんだと。
◯市民に求められる行動
一つは信ずるべき情報を慎重に吟味し、科学に基づいた情報を信頼すること。そして科学的な裏付けのある指針を実行することです。市民が科学的指針に従えば、緊急時の独裁的手段をとる必要性が少なくなります。これはとても重要です。私たち一人一人の務めは、現在の状況や誰を信じるべきかを知り、大学や医療関係など信頼に足る科学的組織からの指針を忠実に守り、不確かな情報に惑わされないことです。今後は科学者が気候変動など警告を発した時も、同じような信頼で受け止めることを期待します。疫学の専門家からの感染症についての情報を私たちは今、真剣に受け止めています。気候も科学者が地球温暖化について警告した時も、同様の信頼で受け止めるべきです。
今回ほど医学についての情報を見たり聞いたりしたことはなかったかも。
情報が多すぎて信頼に足るソースがどれか判断がつかないのが現状。
ワイドショーの情報が当てにならないのは確かだけど。
