しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

再び、芸術かスポーツか〜女子フィギュアスケート4回転時代到来

バンクーバー五輪。もう9年も前になるのね。

フィギュアスケートで覚えてること。
トリプルアクセルにこだわってSPとFSを通じて3度も成功させた銀メダリスト🥈の浅田真央選手と4回転を回避してノーミスで金メダル🥇を獲得したライサチェク選手のコントラスト。

あのときの男子にとって4回転を跳ぶのはリスクが高かった。
そんなの御構い無しで軽々4回転跳んでたのはトリノ五輪金メダリストのプルシェンコ選手ぐらい、という印象。他の選手は4回転の成功率は芳しくなく、ライサチェク選手の戦略もありといえばありだし、滑らかなスケーティングは美しかった。
ただワクワクドキドキしなかった。

あのときの男子選手たちに「9年後のトップ選手は複数の4回転を跳ぶし、シニアに上がったばかりの若い選手だって4回転にチャレンジする。今年の女子のGPシリーズでは4回転を複数回跳ぶ選手が2人もいるよ。トリプルアクセルが成功するかどうかじゃなくて4回転を入れるかどうかが注目されてる。」って言ったら信じてもらえるだろうか?

ルールが変更されて失敗のリスクを取りにいくこともできるようになったのも4回転を跳ぶ選手が増えた理由だけれども、羽生結弦選手の登場は大きいんだろうな…
ソチと平昌の2度金メダル🥇を取っても満足しないストイックな王者。
誰も達成したことのない4回転半にチャレンジすると言っている。
怪我と戦いながら限界に挑戦するメンタリティは氷上のアーティストというよりもアスリート。
でも容姿や優雅な身のこなしはリアル王子様。

昨日のNHK杯を見ながら、彼の凄みをまざまざと感じた。

「ファイナルはネーサン(・チェン)選手との戦いとしか思っていない。勝ちたい。勝つことに意味がある」と語る若きライバルもいるのもいいシチュエーション。

女子はロシアのアリョーナ・コストルナヤ選手と日本の紀平梨花選手のトリプルアクセル対決。
どちらも総合力が高い選手。まだ16歳と17歳。

フィギュアが芸術なのかスポーツなのかそんな論争自体が不毛に思える今のフィギュアスケート界。
グランプリファイナルが楽しみだ。