バンクーバーオリンピックで高橋大輔選手がSPに使用した曲。こちら↓が原曲
高橋選手のSP(2009年の全日本選手権の演技)
このプログラムが全選手の中で一番好きで。高橋選手の魅力を余すことなく表現しているプログラムなので。
coba氏の曲はどれもかっこよくてもともと好きだったけど、特に力強くて、キレ味があるけど色気があって切なくて・・・と曲自体がツボど真ん中。
何かのテレビ番組を見ていたときに、08年の秋に高橋選手が新プログラムを練習中です・・・という映像が流れていたときにバックで流れていたのが、今思えばこの曲で。
ほんの少ししか映像は流れなかったのにも関わらず、「すっごくかっこいい!曲も振り付けも!これは期待できそう!」と思いまして。
その頃ニコライ・モロゾフコーチとの契約を解消したいう報道が流れて、「オリンピックそれで大丈夫なのかなぁ?」と心配してたのですが、これを見て大丈夫だと安心してました。
が、その映像が撮影された数日後に右足膝の前十字靭帯と半月板を損傷するという大怪我をしてしまい・・・ケガの話を聞いてあのプログラムは日の目を見ないのかぁ・・・と勝手にがっかりして。
でも、お蔵入りとはならず、晴れてオリンピックで使われ、しかもこれが高評価だったおかげで日本代表選手初のメダルが取れた、という日本男子フィギュアスケートの歴史に残る名プログラムとなりました。それだけでなく、どうやら海外でも好評のプログラムだったようです。もしかしたら、世界的にも名プログラムと言われるようになるかもしれません。
高橋選手は、振り付けをした元アイスダンス選手の宮本賢二氏によれば、とても耳がよく宮本氏が気付かない細かい音も拾ってそれを体で表現できる能力が優れているとのこと。
だからこそ小刻みな音やインストが連なるこの曲との相性は最高なんでしょうけど。
最大の武器であるステップがとてもよく生かされるよい選曲ですね。
作曲者のcoba氏によれば2007年1月に東京で行われた「eye」を演奏したコンサートに、高橋選手は「自分が表現する曲をどうしても生で聴いておきたい」と大阪から聴きに来たとそうで(「フィギュアスケートミュージックガイド」より。)
いろいろなエピソードを知るにつれ、この曲への思い入れがさらに深くなるわけで・・・