しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

Lalah Hathaway

言わずと知れたソウル界の巨人Donny Hathawayの娘さん。
母もオペラ歌手という音楽界のサラブレット。
バークリー音楽院音楽理論を勉強した後,1990年にデビューソロアルバム「Lalah Hathaway」(BillboardアルバムチャートのR&B/Hip-Hop Albums部門で18位)をリリースしてますが,その後は必ずしも恵まれていたわけではなくて。


1994年にリリースした2枚目のアルバム「A Moment」はあまり振るわず(同じ部門で40位),レコード会社Virgin Recordsとの契約は終了。次にソロ名義のCDがリリースされるまで10年のブランクがあきます。
その間,Take6Marcus Miller*1のアルバムやライブにボーカリストとして参加してます。


1999年に大御所フュージョン・バンドThe Crusaders*2にいたピアニストJoe Sampleとコラボレーションしたアルバム「The Song Lives On」

Song Live on

Song Live on

をリリース。BillboardアルバムチャートのTop Contemporary Jazz Albums部門で2位に。
(↑まだ手に入れてませんが,かなり買いたいCD)


やっと2004年に10年ぶりにソロ名義では3作目のアルバム「Outrun the Sky」をリリース。


こんなプロフィールのためか,彼女はコンテポラリーR&Bとジャズにジャンルされてまして。


血筋が,血筋が・・・と言われていますが,Donnyの娘と言われなくてもシンガーとしての実力も魅力も十分。
彼女をチェックするようになったのは,Marcus Millerの楽曲に参加しているのを聴いて,「このいい声している人は誰?」って思ったからですし。
どっしりと構えたハスキーな声がとても好き。この声はお父さんの声よりも好きですね。
ジャズ界の大物から引っ張りだこというのも頷けます。
逆に,こんなにシンガーとしての実力も確かで,オトナが安心して聴ける魅力ある声の持ち主である彼女が,今のR&B界ではCDがなかなかリリースできないという状況は残念。
流行りのバッキバキのHip-Hopと融合したR&Bはちょいと苦手なので,こういうスタイルの人がコンスタントにリリースしてくれると嬉しいんですが。
日本人には受け入れやすいかと。日本でも何度もライブしているんですよね。観てみたいなぁ。


お次は彼女のデビューアルバム「Lalah Hathaway」をレビュー

*1:フィージョン界の大物ベーシスト&プロデューサー

*2:全く関係ないですが,最初,「帰ってきたヨッパライ」などの「ザ・フォーク・クルセダーズ」とごっちゃになってた。大変失礼しました・・・