しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

ゴスペラーズ坂ツアー2005“G10”@名古屋レインボーホール

座席:ブリージア 10列(Dブロック)

プロローグ

仕事が終わって,家に立ち寄らずそのまま,夜行バスで名古屋入り。
法被姿のナナちゃんを携帯で激写(笑)し、430円のモーニングセットを食する。
と名古屋を満喫(?)。


なんでスプリングコートなんか持ってきたんだ?アタシ,と後悔しきりのこの暑さ。
なんつーたってこの日の名古屋の最高気温は
29.5度!! 

ありえなぁ〜い! ありえなぁ〜い・・・ ありえなぁ〜い・・・
1時過ぎに一度会場へ。
この暑さなのにすでに人影が・・・ここでY嬢にチケットを渡し、さらにHさんにご挨拶。さらに開場前に沢山の某ゴスマニアサイト常連さんにご挨拶。
みんな変わってなくてよかったぁ。

会場

ゴスにとっては思い出も多い、レインボーホール。
彼ら曰く、ウルフルズが大ブレイクしていたときにウルフルズと一緒にこのステージに立ったんだとか。
さらに下積み時代にレギュラーを持っていた名古屋のローカル番組「ON×3」のバレンタインライブを行った場所。
座席は「ブリージア」という位置。ここはアリーナ席とスタンド席の間に設けられた仮設スタンド席。1階から入って,ひな壇みたいな仮設スタンドに上がる。
10列というのはブリージア最後尾で、すぐ後ろは2階スタンド席。Dブロックは上手側。
遠いことは遠いがステージがすべて見渡せるので、アリーナ最後尾席に比べればずっといい席。

オープニング

今回のアリーナツアー限定の仕様で、ステージからせりあがって5人が登場。
リーダー村上氏曰く「鳥羽一郎が5人状態」(爆)のキンキラキンの衣装。
ピカピカ光っている5人が踊っているぞ。
これからめくるめくゴスの10周年のステージが始まるぅ。

セットリスト〜その1(シングル・コレクション1)

1 終わらない世界/2 砂時計
3 Get me on/4 愛の歌
〜MC〜

オープニングがこの曲だとは予想外。そして2曲目でこれか?なんか不思議なオープニングなのだ。
シングルの中ではビートが利いている曲をピックアップ。でも今までのセットリストよりパンチが弱いんだよなぁ。

セットリスト〜その2(シングル・コレクション2)

5 ひとり/6 ミモザ
〜MC〜
7 新大阪/8 街角-on the corner-
〜MC〜

ブレイク後のバラード・シングル・コレクション。眠くなってしまいそう。
「ひとり」:安定してきている。安心して聞いていられるぞ。
ミモザ」:思ったよりも良かった。
「新大阪」:バンドバージョン、大阪ソウルのような仕上がり。このバージョンはアカペラよりもいい!

セットリスト〜その3(出会ったころのように 〜 ROAD to "Soul Serenade" (メドレー))

9 U'll Be Mine/10 虹
11 JOIN 2 JOYS/12 in the Soup
13 I LOVE YOU,BABY/14 夢の外
〜MC〜
15 永 遠 に
〜MC〜

1stアルバムから6thアルバムまでそれぞれ1曲ずつピックアップ。
「虹」「夢の外」を選ぶセンスはいいぞ!
「JOIN・・・」にするなら「MO' BEAT」が、「I LOVE・・・」にするなら「逃飛行」がよかった。
「BOO〜おなかが空くほど笑ってみたい」の1フレーズが流れるから期待しちゃったじゃん。でも、「in the Soup」。
全体としてはspa的には選曲はちょっといまいち。
「夢の外」のアレンジは好きだぁ。ダンスもひさびさに拝めたし。

セットリスト〜その4(アカペラシリーズ)

MC(アカペラ港より〜コングラッチュレイーション!な酒井氏)
16 Tiger Rag
  タイガー酒井氏、次郎(黒沢氏)を刺す
  MC(アカペラ人)

酒井氏:ラストの堺正人氏の絶叫シーンを再現。「ア・カペラ!ア・カ・ペ・ラ!」

  MC(アカペラ門)
17 One more day
  MC(アカペラ街)
18 月光

このコーナーは酒井氏、大活躍。やっぱり演劇は彼が一番うまいのかも。

セットリスト〜その5(踊りまくりなゴス)

19 熱帯夜 / 20 靴は履いたまま
21 シークレット / 22 GOD BLESS YOU
23 カレンダー / 24 ウルフ
  M C
25 LOVE MACHINE
  M C

熱帯夜でピンクのスーツにお着替え。火の玉が立ち上るステージ。
す、すいません。「熱帯夜」のセクシーダンスに爆笑。笑いで体がよぢれているよぉ。特に間奏での後ろ向き肩肌脱ぎには・・・
ここで「GOD・・・」が来るとは驚き。まだこういう可愛らしい曲が歌えるんだぁ。
とっても可愛らしい振り付けにハートは持ってかれたのさぁ。
The Supremesのようなモータウンの女性ボーカルグループにイメージを重ねて観ておりました。そーよ、これは実はソウルな曲なのよねぇ。
「カレンダー」「ウルフ」の流れはどっちか1つでもよかったような。
「カレンダー」で銀テープがパーン!っと発射されておりました。凱旋門@武道館の再現だよねぇ。
そして、「俺 対 夢・地球博」(←この日のコンセプト)なビッグになったMr.ラブ・マシーン様登場。
ステージ中央から登場してくるときにガバッと胸板が外れて、それを勇ましく蹴っ飛ばしておりました(苦笑)。
盛り上がりすぎて「ハラショー!!」なんて叫んでいたんだとか。

セットリスト〜その6(名バラード集)

26 Promise
27 あたらしい世界
28 東京スヰート

「Promise」の前フリのセリフが・・・ちょっとくどくないかなぁ。
「Promise」のときはお客さんの携帯の着信音が、「東京スヰート」のときはスタッフの無線の声がそれぞれの途中のブレイクの無音状態のときに会場に響いた(涙)。
着信音もどうかと思うけど,スタッフの無線はさらに許せないっ!ぷんぷん

29 FIVE KEYS
  MC

微妙な名古屋弁で飛び出した村上氏。
後のMCで「飛び出してからネタがないことに気づいてしまった・・・。」とか。最後は苦し紛れに九州弁まで飛び出したりして(苦笑)。

セットリスト〜その7(encore)

1 星屑の街
2 侍ゴスペラーズ
3 Atlas
  M C
4 いろは

「星屑・・・」がアリーナスペシャル仕様。
アリーナ中央より後ろで床がせりあがってきて。近くのアリーナ席の人は特設ステージに押し寄せる。結構近くにゴスが見える。こういう演出はええのぉ。


このあたりで年長組が声が苦しそう。死闘が始まっていた。
Atlasがボロボロになりそうなのをなんとか踏みとどまっている感じがして痛々しい。
やっぱり「♪Forever、Forever」が出ない、年長組+酒井氏。最後のロングトーンは黒沢氏が死力を尽くして出していた感もあって。
酒井氏はハイトーンが出ないということなのか,キーを1オクターブ下げていたし。


最後に「いろは」というのは意外。やられたっ!

長ぁ〜い感想

とにかく歌いまくりの踊りまくりの怒涛の3時間20分。会場を出るときには9時近くを回っていた。

選曲

ブレイク前の曲の分量が意外と多い。
ということで全体的にはブレイク後の大人っぽいイメージよりも、明るく活動的なポップなイメージが強くなった。
ここは個人個人の好みということになるが、今回のポップなゴス、嫌いじゃないけど好きでもない。ブレイク前夜の「FIVE KEYS」から「Soul Serenade」の辺りが好きなので。

時間

3時間20分。今までのゴスのライブではとび抜けて長いライブ。これで5,500円なんだから、お腹一杯なのに、デザートまで出てきて、デザートは別腹だから食べちゃったというぐらい美味しいライブだった。
ただ、曲数が多い分、それぞれの曲の印象が薄く、キーとなった曲(永遠に、東京スヰート、Promise)のインパクトは弱くなってしまったかも。
さらにアリーナでの特別演出ということで、アリーナ上での「星屑の街」がさらに演出の焦点をぼやかしてしまった感も(どこが最大のヤマなのかわからなくなってしまうということ)。
ただ、これはアリーナという会場ではステージの位置からしてほとんどの観客がアーティストの姿を身近に感じるほどの近さでは見られないという欠点を補うための演出であることから、そのサービス精神はファンには嬉しい限りなのだが。

会場

ステージと観客の一体感はホールよりも劣ってしまうのはアリーナのどうしても避けられない欠点。
名古屋は見渡せば比較的、盛り上がっていたとは思うけど、やっぱりホールの方が好き。

歌唱力

最初はなかなか行けると思ったのだが、最後の大幅にダウン。
特に黒沢氏&村上氏の年長組。
「Atlas」は近年稀に見るぐらいその疲れ具合がまともに出てしまい、聴いている方が辛かった。それがとても残念。
一人気を吐いていたのが北山氏。聴くたびに歌唱力がUPしているのは誰もが認めるところ。次の音源が出来上がるのが楽しみ。

構成

コンセプトは限界に挑戦!と見た。
妥協しない姿勢がこの怒涛のセットリスト&ダンスに表れているのかと。
ただ、それで最後息切れしてしまっているのはどうなのか?
これでは「歌手殺しのライブ」。手を抜けとは言わないが、クオリティーが落ちてしまったものを見たいとは思わない。もう少し、絞ってみることもできたのではないか。

まとめ

ゴスライブの中では評価はワンランクダウン。★4つかと。
ホールで見るとまた評価が変わると思うんだけどね。

おまけ〜セットリストから落ちたG10曲

告白・約束の季節・誓い・Full of Love・コーリン
ブレイク後の曲が多い。というのは、ゴスにとってはブレイク前の曲の方が思い入れがあるということなのだと。