去年の響ツアー@奥州市を観た2010年12月26日と今年のハモリズムツアー@仙台を観たこの日。
旅芸人の5人がやってくる,恒例のツアーライヴの日ということでは変わらない。
でも,去年のあの日と今年のこの日の間に起きた変化は大き過ぎて。
あの日から変わらないものと変わったもの。
それを感じながら観たライヴでした。
以下,ネタバレ注意
セットリスト
01.NEVER STOP
今回のツアーのコンセプトがギュッと詰まったこの曲からスタート。
この選曲しかありえない。
03.愛のシューティング・スター
大分振り付けが踊れるぅ〜q(^-^q)(p^-^)p
05.Oh Girl
ビートルズを意識したマイクスタンドの立て方に注目♪
今回はユタカさん度は控えめでした。
06.銀座カンカン娘
生で聴くのは初めてかな?
07.BLUE BIRDLAND
ジャジーなアレンジの「銀座カンカン娘」からのこの曲の流れは非常にgood!
08.Shall we dance?
(MC)
09.なんどでも
この日の黒沢氏は絶好調。
圧倒されるように切ない気持ちがビンビン伝わってきて,初めてこの曲の世界観がわかりました(ごめん)。
10.明日
切ない気持ちになっているときに,畳みかけるようにこの曲が。
心の中で号泣。
泣きたい気持ちになったゴスライヴって今回が初めてかも。
ただ,村上氏の調子がイマイチだったのが残念。
(その後の東京ではご本人が声が出ていなかったことを認めるコメントをしていたとか。乾燥していて喉のコントロールが難しい季節。ムリを重ねているんではないか・・・と心配になりました。)
11.冬響
「寒くなると『冬響』が映えますね〜」と村上氏。大いに同意。
(MC・衣装替え)
村上&黒沢氏で井上陽水の「夢の中へ」の二人アカペラ。
高校時代にハモろうとして崩壊してしまったといういわくつきの曲なんだそうで。
「あのときは何故かこれができなかったんだなぁ〜」と語り合う二人。
安岡&北山&酒井氏で,安岡氏が高校時代にバンドを組んでいたときに,オリジナルアカペラ曲を作っていたという話から,当時の再現をしながら3人アカペラ。
当時のメンバーの一人「森明(もりみょう)」くん役は酒井氏に割り当てられて。
酒井氏に森明くんの特徴を問われ,「ラグビー部にいたから体格が良くて,サイみたいだった。」と安岡氏。
すかさず,ジャケットの両裾を後ろに思いっきり引っ張る酒井氏。
大きく露出したジャケットの下の白い光沢のあるシャツがライトでキラキラと反射。
その姿からサイの大きな体を連想した,お客さん↓
ギャハハハ!!☆ミヾ(∇≦( ( ヾ( ≧∇≦ )〃 ) )≧∇)ノ彡☆バンバン!!
あちこちから↑状態のお客さんの笑い声で,安岡氏の計算し尽くされたそつない説明トークが腰を折られまくり。
破壊力がある一発芸なのでした♪
さすが,ゴスの最終兵器は威力十分だわぁ( ̄ー ̄)ニヤリッ
12.Thank You(Boyz 2 Menのカヴァー)
SCS時代に5人でカバーしたアカペラ曲ということで。
いやぁ〜久しぶりにこのカバー聞いたなぁ。やっぱりかっこいいわ,この曲。
13.ひとり
14.永遠に - a cappella -
ゴスの代表曲をアカペラで。まだ「永遠に」が出ていない時期に「Thank You」のカバーのかっこよさに魅かれてファンになった私としては嬉しい流れ。
15.恋のプールサイド
可愛いいと評判の曲なんだそうで。
そう言われれば,ちびっ子チーム(黒沢&安岡氏)のキュートさが出ているかも。
16.見つめられない
イントロから歓声が。人気曲なのかな?私も好きな曲。
実は酒井氏も調子がイマイチだったんですよね・・・。
リードをとる村上&酒井氏がイマイチなコンディションだったので・・・な感じではありましたが。
ここでも黒沢氏が頑張ってました♪
それはそうと。
途中の語りの部分で「あなただけが」と語る酒井氏の手がこちらを指し示す。
実は今日の座席は1階の通路脇でステージがよく見え,しかも向かって右から2番目の立ち位置のいるメンバーの延長線上というラッキーな位置♪♪
ここから,にわかサカイストになることに決定♪♪
酒井氏の立ち位置が右から2番目ってことが多かったので。
妄想って素晴らしいっ!(*^-゚)vィェィ♪
17.1,2,3 for 5
もはや,酒井氏の手の示す方向しか興味なし・・・(をいをい)
18.シークレット
この流れは楽しい〜〜♪
振り付けが変わっている。というか複雑化してるぞぉ。
そして,酒井氏の立ち位置が変わっていないので,妄想続行中(苦笑)。
19.WE GOT SOUL POWER
これが来ましたかぁ。TAKEさんパートを北山氏が歌っていたのが新鮮。
20.Lean on me
(なりきりゴスペラーズ)
「ぜひ仙台で歌いたかった。」と村上氏。
できれば歌って欲しいなぁ・・・でも,オリジナルに近いかたちにしようとすれば,セルゲイツアーのときのようにサポートコーラスが必要だから仙台では聴けないかもと思っていたので,その気持ちが嬉しい。そして,困ったときは私に助けを求めて,でも,私が困ったときにはあなたが助けてね,というお互いに助け合いましょうという意味の歌詞だという村上氏の説明も嬉しかった。
ちょっと気になって,ライヴの後にについていた和訳を見てみると「僕に頼って」というのは出てくるけれど,僕が困ったときは〜という歌詞はないんです。
- アーティスト: カーク・フランクリン,ゴスペラーズ with カーク・フランクリン,ヨランダ・アダムス,マーヴィン・L.ワイナンズ,スティーヴィー・ワンダー,ドリンダ・クラーク-コール,J・モス&タイ・トリベット
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つまり,お互いに助け合いましょうという曲だというのは,ゴスなりのこの曲を歌う意味の解釈で。
一方的に「助けてあげるね。」と言われるよりも,今はあなたが困っているから遠慮なく私に頼ってね,でも,いつか私が困ることがあったら,そのときはあなたに頼っていいかしら?と言われた方が気楽に頼れる,そんなこともわかってくれていることに嬉しかった。
実は震災直後ゴスペルを聴くのがつらいときがあって・・・どうしてなんだろう?って思ったことがあって。
ゴスペルの音圧に圧迫感を感じるのかなぁ?とも絶対的な信仰の対象となる神様がいないという文化の違いなのかな・・・とも思ったのですが,↑の村上氏の説明にそのヒントがあるのかもしれません。
今はゴスペル聴いても,つらいと全然思わないんで不思議ですね。
21.My Gift To You
「Lean on me」と同じ趣旨の曲。この選曲が嬉しい。
22.Higher
まさか,まさかこんな初期の曲がまた聴けるとは!!
まだ若かりし酒井氏が精一杯作ったという曲。
苦悩の中にいるけれども,これから先を自ら切り開いていこうという意志の強さを感じる曲なんです。
23.Dreamin'
「Higher」で気持ちが盛り上がっているから,さらにこれで気持ちUP!!
こぶし突き上げて,盛り上がるぅ〜
この流れがまたまたGOOD!!!
en1.BRIDGE
歌詞を噛み締めながら聴く。
聴いているとあの日以来,自分の目で見た沿岸部の光景が頭の中をよぎって行く。
en2.街角 - on the corner -
意外な選曲だったけど,落ち着きのいい選曲。
en3.星屑の街
「大丈夫」が繰り返される温かく包みこみながらも上向きな友情ソングで〆。
エピローグ
某アーティストのファンの方のブログで,
一日の気持ちのゆらぎのなかで、震災に気持ちが振れることが
もはや日常の一部になっているように思います。
という文章を見つけました。
同感です。
今は自分の中のその気持ちの振れを見つめている状態なんですが・・・
だから,今回のライヴの見方ってどうしても,こんな自分の状態と切っても切り離せないわけで。
でも,ライヴを観終わって感じたのは,じんわりとした温かさでした。