雪がちらつくホワイトクリスマスイヴとなった仙台。村上氏によれば,この仙台ライブの日に今冬の初雪を見たんだとか。
初めは自転車で会場まで行く予定だったのを,徒歩&電車移動に切り替える。
年末年始の休みに入る前の最後の金曜日&クリスマスイヴとあって街中の道路は激混み。
ということもあってか,開演がいつもより数分遅かったような。
ゴス友C氏(ゴスマニア歴10年ぐらいのナイスガイ(笑))からの
「アフロヘアになるなら後半からだ。」
という謎なアドバイス&
「もう一度見たいなぁ」
という感想だけが事前情報。ネタバレシャットアウトでの参加。
最初バラード多めかなぁ、でもC氏がバラードだけで満足するはずがない,どうなるかワクワクドキドキな「ハモリ倶楽部 響」ツアー。
以下ネタバレです。
オープニング
寒そうにコートの襟に顔を埋め、何度もステージ正面に置かれている扉に近づいて,店の中の様子をうかがうそぶりを見せる女性。
あきらめて立ち去ろうとしたとき,扉が開き、店長・ユウジ(酒井氏)登場。
ハモリの響きで人の心を温め,小さな喜びを何倍も大きくする,それが「ハモリ倶楽部 響」。
「あなたもハモリの響きでお互いの心を温め合いましょう」という店長の優しい声の誘いにより女性が扉を開け店に入ると、扉が立っているステージ正面部分がくるりと1回転をして、ピアノを弾く女性(佐々木真理さん)を囲むように「冬響」を歌う5人が登場。
1.冬響
店長から名前を尋ねられた女性は「小粋な姉さんの『コイキ』」と名乗り,立ち去る。
3階1列目というステージから遠い席だったため,コートの女性役がツアーバンドメンバーとしてキーボードを弾いている佐々木真理さんと気付いたのは,コートを脱いでピアノを弾いている姿を見たとき。
よくよく考えてみると,真理さんの声ってほとんど聞いたことないんです。だから,コートで顔を隠しながら酒井氏とやりとりする声を聞いてもわからず・・・。
最初のシーンから「やられたぁ〜〜〜(悔)」感。
とうとう真理さんまでお芝居させられるようになるとは。ゴスライブ,恐るべし。
長年のツアーメンバーなので,気心知れているし,おそらく真理さんもノリノリでOKしたんだとは思いますが。
そして,ゴス登場シーン,回転ステージとは憎い演出。
最初からステージの造りが今までと違う。
なんか凄い凝ってる。でも回転ステージというアイテムがなぜか引っかかる。一体どこへ連れて行かれるんだ?という不安がよぎる( ̄▽ ̄;)
バラードシリーズ
2.ふたつの祈り〜X'mas Love to you〜
なんて言ったって今日はクリスマスイブだからね〜o(^▽^)o
3.Shall we dance
ソウルパワーでも歌った新曲。今度出るアルバムに収録されるとのこと。
ゆったりとしたテンポの黒沢氏&北山氏という珍しい組み合わせのツインリードの曲。
4.さらば涙と言おう
オールアカペラでアレンジ。
歌詞から昭和の青春歌謡曲のかほりがプンプンする,プロの作詞家による曲のような気がするなぁ〜なんて思ったら,ドンピシャ。
阿久悠氏のトリビュートアルバムに収録されている森田健作のカバー。
- アーティスト: オムニバス,中西圭三,JULEPS,スターダスト・レビュー,ゴスペラーズ,INSPi,AJI,トライトーン,RAG FAIR,RAG FAIR&INSPi,阿久悠
- 出版社/メーカー: NAYUTAWAVE RECORDS
- 発売日: 2010/07/14
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
5.星屑の街
6.永遠に
ここまでの流れは完全に健全安全路線。ずぅ〜っと座ってました。眠気に襲われそうな予感さえも(苦笑)。
7.Forgive Me
イントロが流れた途端,すごく懐かしい気持ちに。なぜって「永遠に」→「Forgive Me」ってアルバム「Soul Serenade」
と同じ流れなんだもの。
- アーティスト: ゴスペラーズ
- 出版社/メーカー: キューンレコード
- 発売日: 2000/10/12
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (32件) を見る
もう10年前の作品になるけど,当時は何度も聴いていたなぁ〜なんて10年前にタイムスリップ。
村上氏&黒沢氏が掛け合いながらひたすら「ごめんなさい」って絶叫し続けるっていうソウルフルナンバーで,あっという間に眠気が吹っ飛ぶ。
ハモリ倶楽部(開店前)
ハモリ倶楽部メモ
店長・ユウジ(酒井氏)
カオル(黒沢氏)
← 「コイキ」来店以降,ボーと考え事をしている。影が薄い??
ヨウ(北山氏)
← 1日1回どころか朝昼晩と1日3回,しかもコピペなしで一人一人のお客さんに心をこめてメールをするなど,マメな営業活動をしている。
テツヤ(村上氏)
← 営業成績が芳しくない。ノルマ達成が危うい。お客さんから今日もキャンセルの電話が・・・
ユタカさん(イントネーションは平らで(笑))(安岡氏)
← ナンバー1ホストでハモリ倶楽部はユタカさんの人気でもっているようなものらしい。一人だけ,ゴージャスなコートを羽織り,お店の真ん中に置いてある真っ赤なソファーに足を組んで座るなど,自信満々な態度。俺さまキャラ。
8.The Christmas Song
開店前の朝礼の練習曲という設定で。クリスマスだからね〜
イヴに生で聴いたことってあったかなぁ?
お店の売上up↑のテコ入れ策として,一人ひとりが新しいパフォーマンスを考えてくること,という宿題が5人に課せられていた。その成果発表会スタート。
9.Going Down into You(ヨウ)
北山氏がISSA氏のアルバム
のために作曲した曲。
- アーティスト: ISSA
- 出版社/メーカー: エイベックス・トラックス
- 発売日: 2003/05/21
- メディア: CD
- 購入: 1人 クリック: 42回
- この商品を含むブログ (12件) を見る
ターンテーブル大活躍のキレのあるダンスチューン。
ヒップホップ系の振り付けでヘッドマイクつけてで踊りまくるサンタ姿の北山氏。
黒沢氏には無理だわ〜なんてふと思う( ̄∇ ̄*)ゞ
テーマは「ダンスと歌のコラボ」
10.MIDNITE SUN(テツヤ)
アルバム「Soul Serenade」収録曲。
2000年のツアー以来,10年ぶりに歌うんだとか。
後のフリートークコーナーで「前に歌ったとき,聴いた人は?」と村上氏に問われ,思わず手を挙げてました。
当時,ツアー後半になってセットリストに入った曲だったので,地元仙台では聴けず,たまたま思い切って行った名古屋で聴いた曲だったということも,思い出したりして。
今回は原曲とアレンジ変えて酒井氏のtalk boXなしだったのは残念。
でも,ipodにも入れているぐらい今でも好きな曲なので,思わぬ「再会」に感動。テーマは何だったっけ?(苦笑)
11.遠い約束(カオル)
カオルこと黒沢氏がウクレレ抱えて登場。ポロンポロンソロで弾いている姿が一生懸命で見ている方がドキドキする( ̄▽ ̄;)(たまに音を外してるし。)
後のMCでどんだけ黒沢氏が練習を熱心にしていたかというエピソードが。
朝起きる前と夜ベットに入ってからと,泊っているホテルの別の階の部屋にいる安岡氏のところまで聴こえてきたんだとか。
途中から加わる須藤さんが弾くウッドベースの低く鈍い響きがかっこいいd(⌒ー⌒)!
テーマは「ウクレレと歌のコラボ」
12.The Traveling Show(must go on)(ユタカさん)
「ユタカさん」というキャラが,年々凄い成長を遂げてますっ!
夜のメリーゴーランドに続く第2弾。
ユタカさんと回転ステージとのコラボ( ̄▽ ̄;)。
歌っている間,ずっと回転し続けるステージ上の扉を開けて行ったり来たり。
ポイントは「上体を沈みこませながら扉を開ける。」(by黒沢氏)らしい。
ユタカさんの陶酔ぶりに釘付けになって歌を聴いた気がしない(爆)。
最初に感じた嫌な予感ってこれですかぁ・・・
これから1年ほど次のツアーを見るまで,夜な夜な回転するステージで扉を開け続けるユタカさんの姿を夢で見続けることになるんでしょうか(苦笑)。非常に不安になってきました・・・
まじめな話をすると,この曲は
という本の付録についているCDに収録されている,作詩作曲安岡氏の曲。
- 作者: 安岡優
- 出版社/メーカー: ぴあ
- 発売日: 2010/12/03
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 12回
- この商品を含むブログ (2件) を見る
一番安岡氏の声の響きがよく聞こえる中低音域をふんだんに入れたいい曲だと思うんですが・・・出会いが衝撃的な曲になってしまったわけで・・・
衝撃的すぎて買うつもりではなかった↑の本の購入を検討中(苦笑)。
さすが,ナンバー1ホストは違います。
ハモリ倶楽部開店
13.Mr.サンデー(店長)
ミラーボール2個+「ハモリ倶楽部 響」と書かれた電飾看板が下りてきて,いよいよ開店。
見せ場は,間奏部分のバリK〜ん氏のターンテーブルと酒井氏のhuman beet boxの掛け合い。
テーマは「ターンテーブルとhuman beet boxのコラボ」
電子音バリバリの,変則リズムの近未来サウンドなので,CDで聴いたときは違和感ありありな曲だったのですが,ライブで聴くと映えますねぇ。
でも,やっぱりリズムをとって聴くのは難しい。手拍子しないで聴いた方がよいかも。
やっとここで初めてのスタンディング。
こんなに座って聴いたゴスライブって初めてだわぁ。アラフォー仕様なライブ?との疑いが(笑)。
14.愛のシューティング・スター
15.1,2,3 for 5
惜しげもなくスタンドマイク&ソウルステップ踏みまくりナンバー連発。
「愛の・・・」はPV見てたけど,やっぱり振り付けが難しいよ〜
16.Unlimited
さらにテンションUP曲。
こちらもアルバム「Soul Serenade」収録曲。これも懐かしいっ!
当時「♪妄想が暴走さ」というフレーズがゴスマニアの中で流行ってました(笑)。
村上&黒沢コンビの暑苦しく男くさい絶叫パフォーマンスがいいのだ。
<MC>
再びコイキ来店
次来るかわからないと言っていたコイキが再びハモリ倶楽部に来店。ただし,今回はミツル(須藤満さん)とともに。
まずは,一杯ということで・・・
17.ウイスキーがお好きでしょ ショートver.
真理さんだけじゃなかったのぉ?
犠牲になった巻き込まれた(笑)バンドメンバー。
ベーシスト須藤さんもですか?意外過ぎました。
T-SQUAREにいたころは,まさか自分がライブでお芝居をする姿なんて想像したことなんてなかったのでは?
なんでもありのゴスライブ,恐ろしいことになってます( ̄ー ̄;
コイキの再度の来店の目的は,昔バンドを組んでいたカオルに会うため。
「あなたのお探しのカオルさんとは人違いです。お引き取りください。」と拒絶するカオル。
昔ひどいことをしてしまったと謝罪し,再びバンドを組んで歌ってもらえないかと問いかけるコイキ。せめて,あの曲をまた演奏できないかと。
そこへ割って入り,取りなす店長。カオルはハモリ倶楽部としての使命を説く店長の言葉を聞き,思い直す。
18.冬響
ライブで聴くとさらに酒井氏の高い声の伸びやかさがよく出ていて好きな曲。今回のライブでキーとなる曲でした。
19.東京スヰート
2001年発売のシングル「ひとり」のc/w曲。
何度もライブで聴いているけど,「Soul Serenade」収録曲が多いライブで聴くとどうしても発売当時,ブレイクした当時にタイムスリップしてしまう。
ライブを聴いた後,CD音源を聴いてみると「もう1度,再録してくれないかなぁ・・・」なんて思う曲だったりするんだけど。
20.いろは2010
世田谷ホーンズ,かっこいいっ!
21.靴を履いたまま
これまた懐かしい。
ENCORE
22This Christmas
お久しぶりなクリスマスソング。クリスマスイヴ限定曲だったぽい。
会場に貼られたセットリストがこの曲は手書きだったので。
23.ラヴ・ノーツ
安定感抜群のバラード曲。また聴けてよかったなぁ・・・と思える好きな曲。
24.Armoia
東北電力のイメージソング。この和声が好きなんだよね。
冬の寒さとこの曲の響きがとてもマッチングしているかと。
ちょこっとコメント
恥ずかしいくらい,10年前の「ゴスペラーズ坂ツアー2000」*1のライブを思い出してしまいました。
ということで,当時のライブのメモを密かにUP
→ ゴスペラーズ坂ツアー2000@仙台・宮城県民会館→ ゴスペラーズ坂ツアー2000@名古屋センチュリーホール
2000年という年が個人的にはゴスマニアライフに劇的な変化があった年だったんだなぁ,非常に思い入れがある年なんだなぁ・・・と改めて感じさせられまして。
心憎いまでに,そんなワタシをわかっているの?,と思うような選曲だらけでした。
でも,彼らは過去を振り返っているだけではなく,先を見ているわけで。
実験的な試みをしている姿がとても見えるステージで,さらなるチャレンジをしているわけで。
いい年月の重ね方,経験の活かし方をしているんだろうなぁ。
経験といえば,非常に印象的だったのは,酒井氏の「声」の使い方。
今回は役柄上,セリフが多かったのですが,セリフを話すときの声の響きが非常に柔らかくしかも深みが増したように感じまして。
NHKの俳句の番組で詠み人をしている経験が生きているのかなぁ?
話し声に深みが出てきたことで,歌声の響きにも奥行きが出てきたように感じられたのは気のせいなのかしら?
一緒に行った友人が「酒井さんの声が良かった」と言っていたので,気のせいではないかなぁ・・・と。
そんなこんなで,最近になく珍しく沢山書いてしまったのはそれだけいいライヴだったということ。
DVDになって発売されないかなぁ・・・
*1:諸事情によりこの年だけツアータイトルがない