しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

諸橋近代美術館「『シャガール〜愛の軌跡〜』展」

仙台から車で2,3時間ぐらいの福島・裏磐梯にある諸橋近代美術館(←をクリックするとHPへ)。
この美術館は歪んだ時計が描かれた「記憶の固執(柔らかい時計)」で有名なダリの作品を多く収蔵しており,ダリの彫刻,絵画が常設展示されている。


今日でこの美術館に行くのは3度目。
場所はかなり交通の便が悪いところにあるけど,この美術館は好き。
確か,最初はダリ展を,次にピカソ展を見に行った。
今回は7月3日までシャガール展をしているということで出かける。

シャガールは以前宮城県美術館で見たことがある。
人や動物が空を飛んでいる幻想的な雰囲気が特徴。
今日見た絵でもいろんなものが空をふわふわと飛んでいた。
色使いは鮮やかなのに,受ける印象は柔らかく心が穏やかになるので,好き。


今回は,「シャガールの人生がどのように作品に反映され、また変化していくのかを‘愛の軌跡'として捉え、足跡を辿」った展示だそうで。
特に彼にかかわった3人の女性の存在がどのように彼の作品に反映されているか,ということに重点を置いている。
寄り添う男女のカップルと愛の象徴としての花束という組み合わせの絵が多かった。
最初の妻で最愛の女性でありながら,急病で亡くなってしまった「ベラ」らしき女性が,いろいろな作品に登場する。
メインで他の恋人や妻が描かれている絵にも,さりげなく亡きベラらしき女性がいるというのは,メインのモデルとされた女性からすれば,どういう気持ちなんだろう?
それだけ亡きベラがずっとシャガールの心の中で生き続けていたということなんだろうけど。


前回のピカソ展を見たときに,最晩年の80歳か90歳ぐらいの作品のパワフルさに圧倒されたけど,今回のシャガールも97歳と長生き。
80歳のときの作品でも,ピカソと同じように生き生きしていた。
本当の天才芸術家って,想像を絶するパワーを持っているんだよなぁ〜と今回も圧倒されて帰ってきた。どこからそのパワー出てくるんだろ?


帰りに喜多方に寄って喜多方ラーメンを食べる。う〜ん,やっぱりおいしい♪
これも諸橋近代美術館に行くときのお楽しみなのだぁ。