アレクサンドル・デュマ「三銃士」

三銃士〈上〉 (岩波文庫)

ひょんなきっかけで友人から借りた本。
小学生のとき，子供向けの「三銃士」と「鉄仮面」を学校の図書館から借りたようなおぼろげな記憶があって。

原作を読んでみるとこんなに大人向けの内容だったのねぇ･･･と。それもそのはず，新聞に連載されていたのだから。

悪役がどれだけ魅力的に描かれるかで，物語の面白さが決まると思っているんだけど，ミレディのスーパー悪女ぶりに感心･･･
女性としての妖艶な魅力，高い戦闘能力，頭のキレの良さ，そして，凄まじいまでの敵に対する執念･･･とにかくスーパーウーマン。こんな敵がいたらやっかいだなぁ･･･と。
そんな彼女はいろいろなところで，いろいろやってますんで，お子ちゃまにはとても読ませられない最期を迎えるんですがねぇ。ギロチンがあるおフランスならではのね。
う〜ん，もったいない。

と思ったのか，三銃士を題材にした作品の中ではミレディをクローズアップしたものも結構あるようで。なるほどと納得。

三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 [DVD]

ダイジェストしか見てないけど，ミレディ演じるミラ・ジョヴォヴィッチ，なかなかなのです。