中島みゆき

今だったら，
「みゆきさんと言えば，『中島みゆき　お時間拝借』*1でしょ。」
と答えるんですが，このラジオ番組を聴き始める前のみゆきさんに対するイメージは
「女の恨みつらみを歌う暗〜い人」。
どちらかというとお近づきになりたくないなぁ〜って感じで。

途（みち）に倒れて　だれかの名を
呼び続けたことが　ありますか
（「わかれうた」より）

って問いかけられても･･･（大汗）
そんな風に自分の名を呼び続ける人見たら，トラウマになりそうですし･･･

てな感じで，敬遠してたんですわ。
そのイメージをさらに強める「ひとり上手」「悪女」「うらみ・ます」
あのぅ〜怖いんですけど･･･
それを「これいい曲なんだよねぇ」･･･なんてつぶやきながらカラオケで歌う熱狂的なみゆきファン（男性）。
それって，かなり怖･･･（以下自粛，全国のみゆきファンの皆さまゴメンナサイ･･･）

てな蓄積されたイメージをぶっ壊したのが「お時間拝借」（詳しいことは「中島みゆき お時間拝借」のウィキペディア（Wikipedia）へどうぞ。）。
「みゆき座・日曜劇場」「茶会へようこそ」なんていう投稿ハガキを読むコーナーがありましたけど，ひたすらゲラゲラ笑っておりまして。
その投稿を再構成した本も出てまして･･･

中島みゆき お時間拝借

日ごろ笑い足りない方はこれ読んで肩の力でも抜いてみるのもいいかも。

どうしてこんなにはっちゃけてる人が「うらみます，うらみます･･･」なんて歌ってるんだろ？
コアなみゆきファンの方であれば，そのあたりの「折り合い」はつけてるんでしょうが･･･
未だにラジオのイメージと曲のイメージが繋がらないんですわ。
でも，繋がらないなりに，ラジオのみゆきさんは好きだったので，意外と曲は知ってたりして･･･

みゆきさんって凄い記録を持ってまして･･･
70年代、80年代、90年代、2000年代と4つの世代でチャート1位を獲得した唯一のアーティスト
だとか。その１位の曲とは「時代」（1975年），「わかれうた」（1977年），「悪女」（1981年），「空と君のあいだに」（1994年），そして極めつけは2000年7月にリリースした「地上の星」

地上の星/ヘッドライト・テールライト

チャートイン130週目の首位獲得
連続チャートイン174週（日本記録）
なんていう，しばらくは破られそうもないロングセールスも記録してまして。

これだけ長い間支持されるというミュージシャンって稀。
今思えば，みゆきさんの歌詞って心にナイフを突きつけられるような鋭さがあるけど，同時に温かな眼差しも感じたりして。
そういうところが魅力なのかもしれない。

2002年の紅白歌合戦で、富山・黒四ダムから「地上の星」を熱唱し、瞬間最高視聴率５２・８％を記録。
で，日本中が注目するなかで，やってくれました，みゆきさん。

噂の歌詞間違い

堂々と間違えてるので，あわてたように字幕の歌詞が引っ込み＆ちょっと苦笑い気味に歌い終えるみゆきさん。

お時間拝借で夜会の話をしていたときに，
「新曲って歌詞間違えても誰にもわからないからいいっ！」
なんて言ってたのは，こういうことだったのかぁ（苦笑）。

*1:1994年〜1997年放送のラジオ番組