しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

名香智子著「マンガ 皇妃エリザベート」

原作はジャン・デ・カール。

マンガ 皇妃エリザベート (講談社+α文庫)

マンガ 皇妃エリザベート (講談社+α文庫)

七夕初日の人出が多いときにうっかり仙台に買い物に行ってしまい,うだるような暑さの中人込みの中を歩くのが嫌で本屋で涼んでいたときに見つけた本。
「皇妃エリザベート」は宝塚やなにかのミュージカルで名前は見たことがあり,その舞台評も読んだけど,死神が出てきてなんとかかんとか・・・ぜんぜん彼女の生涯を知らないのでチンプンカンプン。皇妃と死神なんかドラマチックな組み合わせだよなぁ・・・
その後,古本屋で皇妃エリザベートの孫娘にあたるエリザベートの話を書いた本を立ち読みしたことがあって,祖母のエリザベートは「美貌の皇妃」だったとか。




美貌かぁ・・・(遠い目)




弱いんだよな・・・そういう言葉。
だいたい,歴史に名前が残っている女性の半分以上は美女なんだけどさぁ。
となんだかんだで「マンガ 皇妃エリザベート」,買ってしまいました。
とはいえ,表紙の絵のエリザベートさん,ちょっとふっくら美人のように見えるんですが・・・
どっちかと言えば,
 とか  
の表紙の方がそのスレンダーな「美貌」がよく出ているんでは?身長172センチで体重50キロという抜群のスタイルだったっていうんですから。
ほんとは写真が見てみたいんですけどねぇ。
この本の紹介によれば・・・

今なお、全世界の人々を魅了!!美と個性の皇妃の数奇な運命!!
没後百年たってもますます人気を集める悲劇の女(ひと)エリザベート。その魅力の秘密は何だったのか?!19世紀末ヨーロッパの歴史と共に描く「女」の貫き方!!

19世紀半ば、隆盛を誇る名門ハプスブルク家の若き当主、オーストリア帝国皇帝フランツ・ヨーゼフは、バイエルンの公女エリザベート姫に出合い、電撃的な恋に落ちる。身分的には何の問題もなく見えたこの結婚は、自由を愛するエリザベートの個性によってけっして幸福とはならなかった。しかし全ヨーロッパを魅了したこの美貌の皇妃と、彼女の苦しみを深く理解し愛した皇帝との物語は、時代を超えて人々の心を打ち続けている。華麗なタッチで綴る歴史絵巻!!

「美貌の皇妃」は,皇帝に愛されながらもその自由を愛する個性の故にウィーン宮廷に馴染めず各国を旅する「さすらいの皇妃」でもあり,一人息子には先立たれ最後はアナーキストに刺殺された「悲劇の皇妃」。
自由をこよなく愛する彼女を皇妃という地位から解放するのは死ではなかったのか?という解釈で作られたのが,彼女を主人公にするミュージカルだったりオペラだったりするそうで。確かに題材としては興味深い人生だよなぁ・・・


皇帝は愛する皇妃の旅先に手紙を書き送り続け,資金も惜しみなく提供したんだとか。とても哀しい愛だなぁ。
自由とは何か。愛とは何か。それを考えさせられる彼女の生涯なんですよねぇ。