ジャケ写
発売当時はファン以外からはほとんど注目されず。ゴスマニア(=ゴスペラーズのファンクラブ名、転じてコアなファンのこと)がこのCDを手にしてまず思ったこと。
ジャケ写、黒沢氏以外のメンバーの顔が切れているやんけ〜〜!!(怒)
これでは「黒沢薫と4spellers」状態。
- リーダー村上てつや(右上まだサングラスしてない。):辛うじて顔が切れていないが、横向きでライトの影になっている。
- 酒井雄二(真上):斜め正面で表情は見えるものの、額から上が切れている。
- 北山陽一(左)&安岡優(右下):顔半分ないんですけどぉ〜〜!!
彼らのファンは非難ゴーゴー!これに対して、「心の目で見てください。(by安岡氏)」とのコメントが。
あんまりにも気に入らない人は全員の顔がある裏ジャケを表にしていたとか・・・後にジャケを担当したMike Smith氏がこんなコメント。
「デモを聴いた時、シンプルで強さを持った曲だと思いました。加えて黒沢くんのソロっぽい作りにも意外性を感じ、それがこの写真での
無茶なトリミングに繋がっています。他の4人のファンの方々からはかなりお叱りをいただいたみたいで、この場を借りてお詫びします。けど、今もこのジャケットは大好きな作品のひとつなんです。(以下略)」(GOSMANIA26号 G-STREETより)
当時黒沢氏のファンのアタクシ、肩身の狭い思いをしたもんです。他のファンの人に申し訳ないなぁ〜と。
それまでのゴスぺラーズは一人だけ飛びぬけて目立つということがあまりないスタイルだったのに、「永遠に」とc/w「No One Else Comes Close」は黒沢氏のソロ曲みたいで今までのメンバー間のバランスが変わっていた。それを端的に表したのがこのジャケ写。Mike Smith氏の表現は的確だと思う。
このジャケ写は「5人がリードを取れるヴォーカルグループだから複数がリードをとる曲をシングル曲に」という呪縛から解き放たれた象徴だと発売当時から感じた。今までと何かが違ってきている。
永遠に
多分こんな経験はめったにないっ!っていうぐらい一番最初に聴いたときの衝撃度が大きかった曲。腰が抜けました,ホントに。
やっとやっとこんないい&渋い曲をやってくれた…っていう満足感が大きかった。
誰にも「いい曲だから聞いてねっ!」ってお薦めできる王道の曲。
発売前にファンクラブイベントで聴いたアコースティックver.よりもCD ver.の方が録音の音質もアレンジもそれまでになくレベルが高くて,一気に違うステージに達したような感じ。しかもリズムがゆっくりな平板なバラードじゃなくてちゃんとビートが効いていて…
アタシ的にはヒットのツボばかり。なんでこれが売れないんだろうな…いい曲なのに〜なんて愚痴っていたなぁ。
それが,2001年の年明けから気がついたら
演歌のようにほそ〜く長く
オリコンチャートに44週もに残りつづけ初登場32位から順位を上げ14位を獲得。ようやく彼らがJ-POPSでのメジャーな位置を獲得。
コアなファンからはもう聞き飽きたという声が多いけど,やっぱりこの曲の魅力は否定できない。
No One Else Comes Close(c/w)
黒沢氏が好きなアメリカのR&BアーティストのJOEのカバー。何かのツアーのときのそれぞれが好きな曲をソロでカバーするというコーナーがあってそのときに黒沢氏が選んだのがこの曲。
最初に聴いたのは名古屋での24時間テレビのイベントで。そのときは完全アカペラだった。
この曲確かにいい曲なので、オリジナルを聴きたくて初めてUS R&BのCDを買う。JOEっていう人はとんでもなく歌がうまい。それがきっかけでゴスぺラーズお勧めのブラックミュージックは自分には合うかもということでたびたびチェックすることに。
夏風(c/w)
これもCD発売前のファンクラブイベントで初めて聴く。歌詞に「♪永遠に(えいえんに)」とあるので、最初はこの曲が「永遠に」という曲なのか、と勘違いするゴスマニア続出。読み方違うけど。
このイベントではタイトル曲「永遠に」よりも人気があって、本人たち曰く「シングル曲選ぶの失敗したかも。」なんて思ったりもしたとか。曲自体はウォーミングだけど爽やかな曲調で、安岡氏作曲。
ベスト盤「G10」でのリクエストでは惜しくも30位と収録されなかったけど人気がある曲。
じつは、このシングル、「No One〜」にも「eternally(永遠に)」という歌詞があって3曲とも「永遠に」という歌詞があるという仕掛けが。芸が細かいねぇ〜でも気づきにくいんだけど。