しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

3.11覚書

2011年3月11日午後2時46分ごろ、三陸沖を震源とするM9.0の地震東北地方太平洋沖地震)がありました。
あの日から1週間。

私はあのとき仙台の8階建てビルの7階でいつものとおり仕事をしていました。
以下の記事はmixiに書いた日記を元に一部改変を加えて記載したものです。

予兆?(2011年03月10日19:14付けmixi日記より)

3/5に茨城県の海岸でイルカ約50頭が海岸に打ち上げられるというニュースを見てまして。
ニュージーランドの大地震の前日に震源地より南でクジラが大量に打ち上げられたというニュースを見ていたので,
「いよいよ宮城県沖地震が来るんでは?」
という話になったspa家。
転倒防止用グッズを買い足したり,食器棚の扉に簡単なストッパーを付けたりしたんですが・・・
昨日来ました 震度5弱の地震が。
イルカさんは知っていた?
でも,宮城県沖地震じゃなかった・・・
昨日は日帰り出張先の盛岡にいたときの地震だったけど,帰りの新幹線には大した影響が出なくてほっとひと安心(逆方向の下り線は1時間以上遅れだった)。
職場が7階にあるので,出張から帰ってきてから余震の揺れで気持ち悪くなったけど・・・

イルカさんのおかげで自宅の食器棚は無事でした。

地震発生後のライフラインの状況

1日目
水道、電気、ガス全部ダメ
2日目
朝水道復旧、23時頃電気復旧。
電気の復旧は3日目朝に気づく。
ガスは早くて1か月後に復旧の見通しだとか。

自宅は仙台の中心部。
電気で水を汲み上げしているところは水道の復旧は電気の復旧次第。
水道より電気の復旧が早いところが結構ありました。
でも,同じ仙台でも1週間たっても水道がダメな所は多数。

地震への備え

職場

宮城県沖地震が来る確率が非常に高いと言われていて職場の8階建ての建物も10年前位に大がかりな耐震補強工事をしていました。
天井までの壁面収納棚にぐるっと取り囲まれてました。

棚が倒れてきたら・・・と思わくもないものの全く問題なし。大量の本の雨に降られた人もいましたが皆さん、無事。
更衣室は扉が中への押し開きなのに、固定されていない傘立てが邪魔になり封鎖されてしまいました。コートとブーツが更衣室に閉じ込められたものの貴重品が入ったバックを自分の机の近くに置いていたので支障なし。

自宅

転倒防止グッズで棚を固定し、地震発生数日前にふと思い立って扉には金具を取り付け、ガラスコップは下の段の奥へ入れ替え。もともと各棚には滑り止め付きシートを敷いてました。

全く被害なし。

家に防災用として常備していたもの

懐中電灯 大2小2

必需品 いくつあってもいいものですが、電池を使うので手回し発電機付きがベストだと感じました。

普通の乾電池 単1:7個 、単2:1個、
エネループ 単3:12本、単4:4本
簡易携帯用充電器 1個 (単3:2本使用)

多いように思えますが、たった2日の停電だから足りたわけで、1週間は持ちません。
理由は携帯でワンセグ視聴&ライト点灯により携帯の電源を消耗したこと、ラジオ用の電池に単3:6本必要だったから。
車から充電できるケーブル、手回し発電機付きラジオは必需品だと実感。

ガスコンロ&ガスボンベ3本

3本では心もとなかった。
電気復旧後はグリル鍋大活躍。(ガスは当面復旧しないから)
アウトドアグッズと反射板式石油ストーブをもっている人は停電中あまり苦にならないみたい。

カイロ ミニ1セット 普通3セット

靴下を二重履きにし、二枚の靴下の間かつ足の裏部分にカイロを貼って、お腹に貼って、ダウンジャケット着て毛布を被れば寝られました。

水 1.8リットルペットボトル6本×3箱
水用ポリタンク、空のペットボトル10本(給水用)

断水前にバスタブに水がなかったのは反省。予想どおりトイレで困りました。翌日復旧したからいいものの。

乾パン、缶詰め、カップ麺、春雨ヌードル、寒天麺などの保存食

常備してました。春雨ヌードル,寒天麺は普段から好きで(ダイエット目的も兼ねて)食べていたのが幸いしまして。

携帯電話

私はauのスマフォIS03ユーザー、
夫はauの普通の携帯ユーザー <3/11>
14:55頃 母と弟から安否確認メール。
15:00頃 無事とのEメール返信。

発生当時は「大きな地震だったけど大したことないかも。」的な楽観的なムードがあった。というのは前の宮城県沖地震のときの方が建物の損傷がひどかったから。
皮肉なことに耐震対策のおかげで被害の大きさを正確に実感できなかった。
それもあってあまり家族に急いでメールしなきゃという頭がなくて仕事に戻ることばかり考えてた。
ただ今までの経験からすぐ通信規制がかかることは予想できたし、あとで話せばいいや、短くても大丈夫だろという認識で弟には「○」だけメール(スマン)。
二人別々に送ったが、どうせ返信内容は同じなので短い文章で同時送信すればよかったかも。
通信規制かかる前に連絡できたのはラッキー。

15:04
夫へのCメールが送信不能に。その後からCもEもメールが送信不能に。
夫は11日16時前に義理の妹にEメール送信成功。
20:00頃?
たまたまだと思うが母(ソフトバンク)の携帯に電話かけることに成功。
その後、メールできなかった親類や友人に電話しようとするも不可。諦めて電池温存のため電源を切って寝る。

連絡とることに必死だったのと、簡易携帯用充電器があったのとで油断して携帯の電池の残りを減らしてしまう。
電池の残量を考えると、電話よりメールがいいかも。でも電話の声を聞いた母の安心した様子からすると電話してよかったと思った。

<3/12>

ドコモユーザーのご近所さんはメール受信できているのに、自分の携帯は3Gアンテナの表示が消えたまま。
10:00過ぎ
買い物の途中、通りかかったドコモ仙台支社で充電サービスをしているのを見かける。長蛇の列だったけど。
午後
11:00頃に電気復旧した職場の横を通りかかり無事充電。
職場で充電できなければドコモ仙台支社か、街中で充電できるところを探そうと思っていました。
実は停電から復帰したお店や充電のためのサービスをする車があったりとあちこちで充電サービスしてましたが、電池がなく情報が取れないので、足で情報を取りにいくしかなかった。
19:20頃
たまっていたメールを大量受信。やっとメールができるようになる。
mixiにも日記投稿。
ただその後も14日夕方くらいまでは不安定でメールが送れなかったり、受信に時間差がかなりあったり。
電話による通話はもっと不安定。これはauに限らず,docomoも。
通信制限のせいで,携帯電話番号しか知らない人にはなかなか電話がかからないし,折り返しの電話もしづらいので職場で安否確認を取るのに苦労してました。

固定電話

自宅のファクシミリ付き電話機は電源が入らないと使えないという致命的な欠点を地震発生後に知る。簡単な機能しかない電話機だと使えるので予備機として持っているのも一つの手かも。

モノと情報

地震発生〜電気復旧(12日23:00頃)まで
地震発生と同時に停電したため、情報源はラジオと携帯のワンセグTVのみに。
全くデータ通信が不可になったので、最近災害時の情報伝達には強いと言われるようになってきたtwitterは使えない。
ワンセグは携帯の電池を消費するわりには得られる情報量、きめ細かさではラジオの効率性には大きく劣ると思った。
ワンセグが悪いんじゃなくてどういう番組作りをするかというソフトの問題だけれども。


というわけで、被災地ではラジオが一番の情報源。ただ電池の消費を抑えないといけなかったので長時間聞けなかった。大きな余震がきたらスイッチ入れて聞く感じ。
結論:手回し発電機付きラジオは必需品。


ちなみに、東北ブロック紙である河北新報は12日の配達があったようですが、うちで取っている全国紙は12日は配達なしで、13日に二日分まとめてきた。販売店の都合なのか印刷所の都合なのかはわからないけど。


昼間は情報収集のため街中にお出かけ。
たまたま通りかかった生協でひとり10品まで一律1000円で食材と飲み物を売っていたので,ゲット。
ドコモ仙台支社で充電サービスもしているのもたまたま見かける。


携帯電話、メールとも繋がらないので、ご近所さんとよく顔を合わせてモノと情報を交換。


○電気復旧後
ネット接続し放題、テレビ見放題で一気に情報が雪崩のように入ってくる。
ラジオで聞いて想像していた以上の被害の光景に言葉を失う。
映像を見るまで信州にいる母がえらく心配しているメールの内容や、大阪の義母の「テレビの光景を見て泣きそうだ。」という言葉にピンと来なかった。
自分のいるところの被害が比較的小さいのと,想像力の貧困さで被害の大きさが実感できなかったためのこの感覚のギャップ。
映像で初めて今回の地震がとてつもなく大きなものだったことを理解した。


電気復旧直後に役に立った情報は道路状況に関する情報
有益な情報は
Googleとホンダが組んで提供していた自動車・通行実績情報マップ(
http://www.google.com/intl/ja/crisisresponse/japanquake2011_traffic.html)。
そしてtwitterでした。


電気復旧後,仙台ではお店が商品がある限り売り出すように。
どこのお店が開いているかという情報は,テレビに頼るのではなく自分の足で拾いに行きました。
テレビで流される情報は,見ている人が多いので人が殺到して長時間並ぶことになるので。
1回だけ裏通りに面したドラックストアへ。
そこで,9か月のお子さんがいる友人のリクエストでベビーフードとベビー用麦茶をゲット。こういうときは手に入れにくいもののようです。


○気になったこと <テレビ>
ずっと見ていると精神的に疲れるのでほとんど見ていません。テレビでやってたことを見たければネットで見られるし。
視聴者が受け身で情報を得てしまうし,映像は人の感覚に強く働きかけるので,良くも悪くも非常に影響力が大きい。そこのところを自覚した上でうまく付き合っていかないといけないとつくづく思う。
自分の今後の精神衛生のために敢えて,テレビを遮断してネットで情報収集しているところもあり。 <ネット>
情報源の確認が必須。玉石混交なので,情報の信頼性の見極めが重要。
twitterでは「○○らしいよ。」という情報が多いので,それを客観的に見て正しい情報なのか?と判断する作業が必要。
自分で情報を取りに行く形になるので,テレビよりは影響は受けにくいかも。多角的な視点に触れられるし,冷静なコメントが多くて安心します。
ネットの情報に触れていると私にはテレビも新聞もセンセーショナル過ぎる気がした。