しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

Rhymester(ライムスター)

アタシが唯一,聴くHIP-HOPグループ。とっても頭がいいリリック,聴きやすいラップ,そしてクールなトラック。「King of Stage」を自負する。


彼らの名前を最初に目にしたのは,1999年のゴスペラーズのツアーパンフで。
若いコーラスグループを探していた佐藤善雄さん*1RhymesterのMCシローこと宇多丸氏にゴスの存在を教えられ,そのライブを観たのがきっかけでゴスがインディーズデビューしたというエピソードがあって。


Rhymesterは93年にインディーズデビューした,日本のヒップホップ・シーンを代表するグループ。ただ,ずっとインディーズで活動していたため,HIP-HOPが好きな一部の人にしかその名前は知られていなかったわけで。
HIP-HOPをそんなに知らない人でも知っている,East End(「DA.YO.NE」が有名)、Rip SlymeKick The Can Crewらと一緒に活動していたらしく。


2度目に彼らの名前を見たのは,2001年にメジャーデビューしたとき。
CDショップで大々的に宣伝されたのを見ても,「?・・・どっかで名前見たような。」ぐらいしか思わず。
「ウワサの真相 featuring F.O.Hウワサの真相 featuring F.O.Hは,ちょっと気になっていたヴォーカルグループ F.O.H*2がFeaturingされていたのでなんとなく頭に残っていた。

次の2002年。ゴスペラーズのアルバムFRENZYリリース。3曲目「ポーカーフェイス featuring Rhymester」を聴いてみた。
なんなんだ,このかっこよさはぁ〜〜〜〜!!
すっかり心を撃ちぬかれました。トラックもよかったけど,何よりいいのは,「featuring Rhymester」。なんて,クールなのに聴きやすいRapなんだ,と。

それまでRapperをfeaturingした曲って,ヴォーカリストが歌っている部分が占め,間奏部分にあたるようなところにちょっとRapが入っているというイメージを持っていた。それって,globeから来ているんだけど。

ところが,この曲でのゴスとRhymesterの場合は,がっちり絡み合っている。
随所にラップが入っていて,ボーカルとラップが掛け合いをしている。
しかも,Rhymesterのラップの部分は,彼らのデビューシングル

ロイヤル・ストレート・フラッシュ

ロイヤル・ストレート・フラッシュ

が元ネタ。トランプゲームになぞらえた男女の恋の駆け引きがテーマの「ポーカーフェイス」に,ライムスの勝負師の駆け引きがテーマの「ロイヤル・・・・」のリリックを使うというコラボレーションの妙。
「ロイヤル・・・・」が入っているRhymesterのアルバム「ウワサの真相」
ウワサの真相

ウワサの真相

を聞いてみると思わず,さらにそのコラボの旨さににやりとしてしまう。

*1:インディーズレーベル・ファイルレコードの社長,ラッツ&スターのベースボーカル

*2:その後Full Of Harmonyと改名