しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

ザ・バンク 堕ちた巨像(原題:The international)

あらすじ(Amazonより)

たった一人のインターポール捜査官 vs. 世界屈指の超一流銀行
追い詰める者が追い詰められる、息もつかせぬシーン続出のアクション・サスペンス

世界の富裕層から莫大な資金が集まる、欧州を代表する巨大銀行IBBC。
しかし、その取引には、ある違法行為の疑いが・・・。
ニューヨークの検事局のエレノア・ホイットマンと共同で捜査に乗り出した、インターポール捜査官のルイ・サリンジャー
ベルリン、リヨン、ルクセンブルク、ミラノ、ニューヨーク、そしてイスタンブールへ。
次々と消されていく証人や証拠に翻弄されながら、彼らの追跡は国境を越えていく。
世界屈指のその銀行の資金は、いったい何処から流れているのか。
核心に近づくたび断ち切られる、真相解明の糸口。
サリンジャーは、強大な権力をまとったメガバンクに、一人で立ち向かう決意をする。
そして、真実を暴くため、彼は法の粋さえ越えようとしていたー。

ひとこと

クールでスタイリッシュで緊張感あるアクション・サスペンス。
見どころは、鏡とテレビモニターを効果的に使ったグッゲンハイム美術館での壮絶な撃ち合いかなぁ?
ベルリン、リヨン、ルクセンブルク、ミラノ、ニューヨーク、イスタンブールの街並みの魅力満載な映像も楽しめますねぇ。


2009年公開の映画なので邦題からするとリーマン・ショックとかサブプライムローン問題とかの話かなぁ・・・という想像してしまうけれど、全く違うので要注意。
映画に出てくるIBBCのモデルになったのは、国際商業信用銀行(Bank of Credit and Commerce International、通称BCCI)という1991年に破たんしたルクセンブルクを本拠地としていた銀行ではとのこと。Wikipediaには、

1972年に創立して20年足らずの間に世界78カ国に400以上の支店を擁し250億ドルもの資産を有していたが1991年に経営破綻し乱脈経営に加えてマネーロンダリングや武器密輸・麻薬取引への関与、更には核兵器の流出やCIAを始めとした諜報機関との関わりなど数々のスキャンダルが明らかになった。

という記述があるので、相当ワルな銀行だったらしい・・・


ストーリー展開は派手さはなく堅実だけど、国際経済のことわからなくてもついていけるので、いいバランスかと。良質な大人向けムービー。