しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

Skoop On Somebody「SKOOP ON SOMEBODY」

SKOOP ON SOMEBODY

SKOOP ON SOMEBODY

アーティスト名がタイトルのアルバムには名作が多いと言われるらしい。
このアルバムもその「法則」が当てはまるのでは?


2000年ごろのR&Bブームに乗れるような乗れないような状態だった彼ら。
「ここで、一気に上昇を!」とばかりにJ-POP色が強くなってきて、一般受けを狙っているような気がしていた。
でも、やっぱりソウル・ミュージックが彼らの原点なわけで。
どうなるんだろう?
決して器用とは言えない彼らが、商業音楽の世界で試行錯誤している姿に歯がゆい思いで見てました。
「一般受けなんていいじゃん。自分たちにしかできない、日本でのソウルバンドの音楽を突き詰めてほしい。」と。そんなに簡単なことではないことはわかっているのに。


前々作「Pianoforte」から原点回帰の方向は見えていたのですが、ソウルバンドの名前にふさわしい作品を出してきましたね。
SKOOP時代の曲が好きなファンにとっては「こういう作品を待っていた!!」のではないかと。


しかし、残念なことにドラムのKO-HEY氏が4/28をもって音楽活動を休止することに。
ネットでファンクラブ向けの次のようなコメントを見ることができたのですが・・・

State of Soulのみなさんへご報告です。

私、KO-HEYは2009年4月28日をもって音楽活動を休止することといたしました。
デビューから13年、苦楽を共にしてきたメンバー、スタッフ、そして何よりファンのみなさんに支えられここまで精一杯全力で音楽に励んで来る事が出来ました。
本当に言葉にならない感謝の気持ちでいっぱいです。
それなのに、音楽をはじめSkoop On Somebodyを一度離れなくてはいけない理由は、僕自身の"心身の疲れ"です。
自分自身の気持ちをうまくコントロール出来ない現状でこれ以上活動を続けることも出来ない…というのが正直な気持ちです。
音楽を自らが素直に楽しんでみなさんに感動を与えられると信じているからこその選択です。
ツアー終了後、TAKE、KO-ICHIRO、スタッフと何度も話し合い、そんな僕の状況を理解し意志を尊重してくれた事に本当に感謝しています。
勝手な事を言って本当にごめんなさい。
一度離れた場所で自分自身を冷静に見つめ直す時間が必要だと思っています。
なのでいつ戻れるかは今のところはっきりとは言えません。
まずは何よりキラッキラの笑顔になりたいと思います。
これからもSkoop On Somebodyの事を今までと変わらず愛し続けてくれる事を心から願っています。

いつも支え続けてくれているみなさんには突然の報告となってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいですが、こんな我がままな僕の気持ちを、どうか許して下さい。
そして本当にありがとう。

KO-HEY

一時期散々S.O.S.のライブを見まくっていたのですが、ファンになったきっかけがKO-HEY氏のパフォーマンスだっただけに、すごく残念で。でも、このコメントを読む限り、KO-HEY氏には十分な休養が必要なんでしょうね・・・そうであれば、今回の選択は仕方がないかと。
KO-HEY氏ほど、あんなにソウルフルで心をぐっと掴まれるビートを刻めるドラマーってそうはいない。
もしかして、KO-HEY氏の活動休止を前提に3人がやりたいこと、持てるものすべてをこのアルバムに出しているのかも。だからこそ、濃厚で今までになく迫力のあるソウルフルな作品になったのかもしれません。
いつかまた3人のS.O.S.が見られる日が来ることを祈ってます。