- 出版社/メーカー: ショウゲート
- 発売日: 2005/07/06
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オペラを知らない人にも,上質なオトナ向け映画としてオススメ。
20世紀最高の歌姫とも言われる,オペラ歌手マリア・カラスの晩年を題材にしたもので,彼女の波乱の生涯については,映画の公式サイトやウィキペディア(Wikipedia)が詳しく紹介しているかと。
映画のストーリーは,
思うように声が出なくなり、引退していたマリア・カラスのもとに、かつてのプロモーターが現れる。全盛期の声を使って、新しい映画を作ろうという提案に、彼女の心は揺れる。伝説のオペラ歌手の晩年を、事実と監督の構想を織りまぜて描いた一作(Amazon.co.jpより)。
というもの。
マリア・カラス役のファニー・アルダンの演技に,マリア・カラス本人の歌声をかぶせている試みが面白い。
オペラファンでなければ,マリア・カラスの声を聞くチャンスはなかなかないと思うけど,映画の中で使われているマリア本人の声は,引き込まれるような魅力があって。
オペラは全然詳しくないけど*1,マリア・カラスは聞いてみたいなぁ・・・なんて思っちゃいました。
さて,全盛期の声を使って作られた劇中映画というのは,オペラ「カルメン」。
最初はオペラの舞台のようなんだけど,ストーリーが進むにつれて,舞台を飛び出して撮影されたロケ映像が印象的。舞台で歌うシーンは華やか。
主演のファニー・アルダンは美しく,シャネルの衣装が非常によく似合ってた。
そして目の演技が魅力的。マリアの感情の起伏がとてもよく出ていたかと。
特に,結局映画はマリアの強い希望でお蔵入りになってしまうのだけれども,映画の製作を通じて,隠遁生活で失われていた,作品を造るという喜びの感覚を取り戻した彼女のいきいきとした表情がいいのよねぇ。
ラストでマリアとプロモーターのラリー・ケリーが語り合うシーンにジーンと来てしまいました。
いろいろな人が指摘しているんですが,このラリーはマリアと親交があったフランコ・ゼフィレッリ監督自身なのではないかと。監督自身が映画のなかで愛情たっぷりにマリアと対話をしている,そんな気がして。
う〜ん,支離滅裂な紹介になってしまった・・・
もっといいレビューをしているサイトがあるので,そちらを参考にしていただければ(逃)。
*1:というより,オペラ観にいって挫折したんだよね・・・