まだ家のどこかに眠ってるかもしれない。
財を残すは下、仕事を残すは中、人を残すを上とす
野村克也
という日本手ぬぐい。
2月11日。野村克也氏、いや、ノムじぃが亡くなった。84歳。
野村語録は沢山あるけど、この手ぬぐいの格言はずっと頭の中に残るほど印象深い。
有言実行。
今回の訃報報道でプロ野球界でどれだけの人を遺したのか、まざまざと見せつけられた。
ノムじぃを知ったのはヤクルトの監督になった1990年あたりか?
父から野村克也という解説者に感心している言葉を聞いたのがノムじぃとの出会いか?
曰く、言った通りの球が来る。
預言者なのか?解説者ならそのぐらいは当然なのか?
子どもだからよくわからない。でも、スゴイ人だって言ってるな。
思えば、ノムラスコープのことだった。
預言者でもなければ、解説者なら当然でもないことはずっと後になってから知ることになる。
ヤクルト=万年最下位、なのにやたら明るいチーム。それが関根監督のときのイメージ。
それが野村監督になってからは常勝チームに。得体の知れない強さを持ったチームだった。
ベンチで古田敦也捕手が直立不動で監督から指導されているのがよく見る光景だった。
印象に残ってるのはなぜか、小早川3連続弾の試合@東京ドーム。なんだか、今年は行きそうだと思ったらその通りだった。
古田、飯田、池山、宮本、稲葉、真中、土橋、高津、石井一久、伊藤智、川崎…そういえば名選手が沢山いた。
阪神は暗黒時代と言われるが、遠山〜葛西〜遠山の継投、ピッチャー新庄とかが思い出される。
そして、イーグルス。
最後のプロ野球界での勝利をプレゼントしたのは、今やヤンキースの主力投手となった田中将大投手。
最晩年の教え子が最強かもね。もともと持ってた才能も人並み外れてたけど、神様からのプレゼントだったのも。
「マー君、神の子、不思議な子」という名言も生まれた。
弱すぎるチームがプロとして何とかかんとか形になる試合ができるようになったのはノムじぃのおかげ。
成長の過程を見るのが面白かった。
あんなに野球を見るのはこれからはないだろうな。
ありがとう。