TAKE氏Ver.「新大阪」
武田雅治氏(Skoop On SomebodyのボーカルTAKE氏)の公式HPが開設され,newアルバム「恋歌〜THE LATEST J-LOVE BALLAD HITS COLLECTION〜」の収録曲が試聴できるように。
気になる「新大阪」聴いてみまして。
ゴスのG10ライブDVDを見たときも思ったのですが,やっぱり,この曲はアカペラじゃない方がいいなぁ・・・
TAKEさん*1ver.,最初はコーラスがないので,ちょっと寂しいなぁと思ったのですが,その代わりTalkboxが使われてまして。
ってことは,KO-ICHIROさんも参加されているのかしら?
いつも思うんですが,Skoopって,ゴスよりも洗練されてますね。
TAKEさんver.より,ゴスのオリジナルやG10ライブver.(バンド付)の方が泥臭いわ・・・(笑)
TAKEさんver.,通して聴いてみたいものです。
カバーアルバムのコンセプトって?
ただ,このアルバム全体については,ちょっと気がかりが・・・
Sony Music Shopのコメントから引用。
Skoop On Somebodyのボーカル「TAKE」こと武田雅治が歌う、2000年以降のジャパニーズ・バラードヒット・コレクション・アルバムです。カバー・アルバムと言えば古い名曲からの選曲が多いものですが、あえてリスナーの記憶に新しい2000年以降のヒット曲からのみ選曲しました。何はともあれSOSのTAKEが歌うアルバムというより、聴き手の記憶に新しい名曲達のカバー・アルバムとして楽しむ事が出来るアルバムになっています。選曲を見て分かるように、リリースから時間が過ぎてもカラオケのリクエスト・チャートでも季節を問わず上位に入っているような楽曲ばかり!!鑑賞用としても、またカラオケのお手本としても使えるアルバムになること必至です!
これは,Sony Music On Line Japanでのレコード会社のコメントもほぼ同じ。
青字の部分を読んだときに,ちょっと悲しくなってしまいました・・・
カバーを通じてTAKEさんの歌の魅力を伝えるというコンセプトのアルバムではなくて,最近のヒット曲並べて歌のうまい人にカバーさせれば,売れるアルバムができるじゃん,という制作側のお手軽な意図が見えるようで。
今回開設されたHPのはこれとは違ったコメントではあるのですが・・・
Skoop On Somebodyのボーカリスト「TAKE」が、本名の「武田雅治」名義でお届けする、カバーアルバムです。
近年、カバーアルバムはマーケットでも非常に需要が高く、様々なカバーアルバムがリリースされています。
そのほとんどは、70年代〜90年代の名曲を収録したものです。
そんな中、このアルバムは、より聴き手の耳の記憶に新しい2000年以降の国内の楽曲、その中でもラブソングに焦点をあててコンパイルしたこれまでになかったカバーアルバムです。
SOSのライブにおける洋楽楽曲のカバーはファン、関係者からの評価が非常に高く、彼らのライブパフォーマンスの中でも大きな魅力の一つです。その一方で、昨年リリースした「もう一度夜をとめて」やTV番組などで披露していた邦楽楽曲のカバーももっと聴いてみたいという声も多く、邦楽カバーアルバムをTAKEのソロプロジェクトとして、ボーカリスト「武田雅治」の魅力が詰まった企画アルバムが出来上がりました!
特に引っかかるようなことは書いていないのですが・・・
ただ,↑の青字部分を読んでから,HPのコメントを読んでしまうと,なんだかなぁ〜という複雑な気持ちは消えませんでして(う〜ん,アタシって素直じゃないですね・・・(苦笑))。
竹内まりやによるカバーアルバム「LONGTIME FAVORITES」のコンセプト
- アーティスト: 竹内まりや,シルヴィア・ディー,アーサー・ケント,山下達郎,服部克久
- 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン
- 発売日: 2003/10/29
- メディア: CD
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「今、カヴァーはオリジナルを超える。」
というタイトルの,アルバムのプロモーション資料(こちら)を読みまして,そこにあった文章にはっとさせられまして。(まりやさんのHPはこちら,山下達郎さんのコメントも見ることができます。)
カヴァーとはオリジナルとの対決です。オリジナルとどれだけ戦い張り合えるかという覚悟と熱意がなくては、カヴァーはできません。単なる懐古趣味か、自己満足に終わるだけです。
安出来合いの通信カラオケで歌われたものが、ただの自己満足でしかないように、オリジナル作品に対する真摯な愛情と検証なしには、優れたカヴァー・ヴァージョンは作れません。昨今のお手軽なトリビュートもののように、遊ばれて台無しにされるだけでしょう。
このカバーアルバムのオリジナルは,まりやさんのルーツ・ミュージックだという60年代米・英・伊・仏の超名曲ばかり。
それをカバーする難しさと,どうそれを乗り越えようとしているのかがこの資料に語られています。
最後に
1960年代スタンダード・ポップスを、21世紀の今、普遍性・懐古性・批評性、どのような視点からの観賞にも堪えうる作品として復活させるというのが、今回の企画意図です。
と締めくくられているのですが,ここまでオリジナルに敬意を払っているカバーアルバムってどのくらいあるのかしら・・・
さて,話は戻ってTAKEさんのカバーアルバム。
企画段階の意図はどうであれ,TAKEさんがどのくらいオリジナルと対決しているのか,それが今回のアルバムの良し悪しを決めるポイントになりそうです。
新大阪はかなりいい線行っているんではないかと。すでにオリジナルが負けていたりしてね・・・(苦笑)
欲を言えば,戦う相手は強ければ,強いほど,自分も強くなれたんじゃないかなぁ・・・なんて少年ジャンプにありそうなことを言ってみたりして(笑)
もし,第2弾を出すのなら,戦う相手は慎重に見極めてほしいなぁ・・・と
*1:武田雅治さんって,しっくりこないのであえてこのままで・・・(汗)