しあとりかる-Theatrical-’s blog

観たこと聴いたことに愛あるツッコミを!!

Donny Hathaway「Live」

Live

Live

Skoop On SomebodyのボーカルTAKE氏が猛烈にオススメしていたのでgetしたもの。

What's Going On

この曲からスタート。もちろん,Marvin Gayeの超名曲

What's Going on

What's Going on

のカバー。
「Live」と「What's Going On」,ジャケ写の構図が似てます・・・
Marvinのオリジナルが発売されたのが71年で,この「Live」が発売されたのが,翌年72年。
同時代のアーティストにすぐカバーされたことが,この曲への高い評価を物語っているのでは。


すっきり爽やかなオリジナルに比べるとライブのせいか,躍動的かつ軽やかなプレイ。
色艶を感じるMarvinさんの声に対し,Donnyさんの声はソフトで温かみがあり包み込むよう。
聞き比べてみるのも面白い。

ライブ盤の名盤

ブラックミュージックのライブ盤の名盤中の名盤と評価が高いこの「Live」。
よいライブの要素ってなんだろ?


パフォーマーがミュージシャンだったら,レベルの高い演奏技術はもちろん必要。
でも,淡々と高度な演奏を聞かされるだけでは,お客さんは退屈*1
やっぱり,オーディエンス(お客さん)に対するアピールは必須。
それに対するオーディエンスのパフォーマンスへの熱烈な歓声。
これらの要素がうまく化学反応すると,その場1回限りの熱い熱い「Live」(まさに生もの)が出来上がり♪
ってことなんだろなぁ。

You've Got a Friend

どこかで聞いたことがあると思ったら,Carole Kingのカバー。
イントロが流れるだけで,お客さんから「キャー!」というものすごい歓声が上がる。
マイクを客席に向けているためなのか,サビのところでは,Donnyさんの声はなく,お客さんが歌って歌って歌いまくり。
しかも,そのサビのところで,あちこちから「キャー!」という歓声。
そして,最後はそりゃ大盛り上がりでして。
音だけしかないのに,その場でお客さんとDonnyさんとの掛け合いが目に浮かぶ。
ライブ映像があったら見たい!
というより,その場に居たかった!


これが,ライブ盤の名盤といわれる所以ではないかと。



次は,Donny Hathawayのスタジオ録音盤の名盤といわれる「Extension Of A Man」のレビュー

*1:以前,演奏レベルは高いんだろうけど,まるでスタジオで演奏しているかのように客席へのアピールが皆無な某アーティストのライブを観にいったことがあって,非常に非常に聴いててつらかったなぁ。